2007年度 観戦記 コンサドーレ札幌戦[第19節] 6月2日(土)
チームの完成度の差は歴然、首位の札幌に完敗
コンサドーレ札幌 2−0 京都サンガF.C. 得点者:【札】中山、ブルーノ・クアドロス
【 試合前の見所 】
現在、4位の京都サンガF.C.と、首位のコンサドーレ札幌との対戦です。
サンガは前々節(前節は試合なし)の愛媛FC戦で、相手のミスから幸先よく2点を先制し、さらに愛媛に退場者が出て、サンガが数的優位となり楽勝ムードが漂った。だが、渡邉選手のパスミスから失点を許し、そのあと試合は一気に愛媛のペースへと移行する。なんとかそのまま2−1でサンガが逃げ切るのが、またしても下位チーム相手に苦戦を強いられる結果となってしまった・・・。今節の相手は、現在首位をひた走るコンサドーレ札幌。第1クールの記念すべきJ2開幕戦で、サンガはその札幌を2−0で降してはいるものの、パウリーニョ選手とアンドレ選手の個人の力で2点をもぎ取ったもので、結果が示すほど楽に勝てた試合ではなかった。その開幕戦のあと、札幌は好調を維持し、現在も5連勝中と調子は上向きの模様。前節の福岡戦では先制点を許すも、きっちりと同点に追いつき、ロスタイムの劇的な逆転ゴールで、粘り強く福岡に競り勝っている。今節は、ここまで失点数が僅か「10」と、リーグ最小を誇る堅守の札幌を、サンガの攻撃陣がいかに崩すかというのが、勝敗を左右するキーポイントだと思われる。堅守を誇る札幌に先制点を奪われ、守備固めに入られると得点を奪うのは困難となるため、サンガは前節のようなミスからの失点がないようにきっちりと守備を固めたい。そして、攻撃陣は数少ないであろう決定機をきっちりと得点につなげたい。
さて、サンガは首位の札幌を敗り、その勝ち点差を縮められるのか、それとも負けてさらにその差が開くのか、果たして結果はいかに・・・。
【 試合内容 】
(前半)
サンガの守備陣は右から平島選手、角田選手、チアゴ選手、三上選手の4バックと前節と変わらず。中盤は石井選手を守備的に、渡邉選手、倉貫選手、徳重選手の4人で構成する。前線はアンドレ選手が怪我のため欠場。そのため、久々のスタメン出場となる西野選手が出場停止明けのパウリーニョ選手とツートップを組む。試合は立ち上りから攻守の入れ替えが激しい、見ごたえのある好ゲームが繰り広げられていた。サンガの攻撃陣はパウリーニョ選手、西野選手のツートップと中盤の倉貫選手、徳重選手、渡邉選手が流動的に動いて良い攻撃の形を作るが、なかなかフィニッシュまでには至らない。そんな中、サンガに決定機が訪れる。前半24分、中盤左サイドから徳重選手がゴール前にクロスボールを上げる。そのボールをペナルティエリア内まで相手DF二人を引き連れて上がってきた渡邉選手が頭で落とす。そして、最後はどフリーとなった西野選手の左足でのダイレクトボレーシュートが炸裂!! だが、そのシュートは左にそれてゴールならず。さらに、サンガにチャンスが訪れる。前半35分、西野選手のスルーパスが前線右サイドのパウリーニョ選手に渡った。パウリーニョ選手は相手DFひとりを切り返しでかわし、左足で浮き球のラストパスをあげた。逆サイドでフリーとなっていた徳重選手はその絶妙のパスを、なんと痛恨のトラップミス。右手でピッチを叩き、悔しがる徳重選手・・・。サンガは2度の決定的チャンスをものにできず・・・。チャンスのあとにピンチあり。前半37分、ハーフライン付近のブルーノ選手のFKがサンガのゴール前にあがる。ボールの落下地点に一番近かった角田選手は目の前でバウンドさせてしまい、その処理を平井選手に任せ、ボールをスルーする。だが、その思惑通りには行かず、そのボールを中山選手に左足で押し込まれゴールイン。サンガはやってはならない先制点を札幌に献上してしまう。サンガは前半のうちに同点に追いつきたいところだが、サンガの選手からは焦りの色が見え始め、ボールが足に付かず・・・。結局そのまま前半は終了。サンガが1点ビハインドのまま後半へ・・・。
『決められる時に決めてほしかった・・・。はぁ〜、札幌に先制されるときついなぁ・・・。』
(後半)
両チーム共に選手交代はなく前半と同様のメンバーで試合が再開された。一刻も早く同点に追いつきたいサンガは、確実にボールをつなげて札幌の守備陣を崩そうと試みるが、ラストパスの精度が悪く、やはりフィニッシュには至らない。(もっと、ドリブルを交えた、意外性のあるプレーがほしいところだが・・・。)後半7分、ここまで良いプレーで攻撃の形を形成していた西野選手に代えて斉藤選手を投入する。(なんで西野選手をさげんの??)さらに、後半10分、渡邉選手に代えて加藤選手を投入とサンガベンチは慌しく動く。(この交代は理解できるけど・・・。)サンガはこの加藤選手を生かして同点弾を奪いたいところだが、点取り屋の西野選手がピッチから去った今、パウリーニョ選手に相手DFのマークが集中し、得点の臭いが全くしなくなる。そして、試合を決める次の得点を奪ったのは・・・。後半17分、サンガの左サイドからのFKのボールがゴール前に上がる。ブルーノ選手が頭であわせたヘディングシュートはクロスバーを叩き事なきを得るが、その跳ね返りが再びブルーノ選手の元に。このボールにブルーノ選手と石井選手が対応するが、石井選手はボールに触れる事すらできず。対するブルーの選手は、最初のシュートは空を切るが、諦めずに倒れこみながら放ったシュートが無情にもサンガのゴールマウスに吸い込まれてしまう。これはブルーノ選手のゴールへのあくなき執念をほめるべきだろう・・・。この失点がひびき、サンガの選手たちの焦りの色が濃くなり、よりいっそう得点の臭いがしなくなってくる。選手のコンビネーションはバラバラ。誰に合わせるのか、誰に得点を取らせるのか、そんな戦術は誰も理解できていない、誰も指示が出せない・・・。これでは堅守を誇る札幌から得点を奪うなんて到底無理だと言う事は、サッカーのど素人が観ていても分かるだろう。いや、それ以上に、戦っている選手たちが身にしみて分かっているのではないだろうか・・・。誰かがそれに気が付き、リーダーシップを取って修正を施してほしいところだが・・・。このあとは札幌の良いところばかりが目立つ試合展開に陥ってしまう。後半38分、三上選手に代えて中山選手を投入。この得点能力の高い中山選手をFWの位置で起用するのかと思いきや、そうではなく中盤のポジションでの起用と、まったくの無策・・・。反撃どころか、後半ロスタイムには、札幌にあわや失点と言う場面も作られ、完全にお手上げ状態・・・。そして、成す術なくサンガの「完敗」を告げる試合終了のホイッスルが吹かれた。
順位は4位と変動はないが、首位の札幌との勝ち点差は、今季最大の「13」と広がってしまう。さぁ、どうする、我らが京都サンガF.C.・・・。
『ふぅ〜・・・。ここまで力の差を見せ付けられると、もう、ため息しかでません。』
【 出場選手の5段階評価 】
名前 評価 コメント
(5段階)
GK 平井 2 残念ながら次節はこの選手の姿を見ることはないように思います。
DF 平島 2 攻撃参加も少なく、守備面でもこれと言ったプレーもなし。
DF 角田 2 あの失点シーンが悔やまれます。クリアーしてほしかった・・・。
DF チアゴ 3 ファールを犯したあとに、顔を押さえる姿がなんともかわいい・・・。
DF 三上 3 クロスが少なかったが、合わせる選手がいないので仕方なしか・・・。
MF 渡邉 3 まだ、キャプテンマークを付けるのは早すぎると思うのですが・・・。
MF 石井 3 失点シーン、落ち着いて体を寄せていれば・・・。
MF 徳重 3 ピッチを叩く姿に胸を打たれました。その悔しさを次につなげて!!
MF 倉貫 3 球離れをもっと早くすれば良いと思うのだが・・・。
FW 西野 3 決定機で決められなかったが、パウリーニョ選手との息は抜群。
FW パウリーニョ 3 点がほしい後半に、FWがこの選手だけでは・・・。
途中出場
MF 斉藤 3 無念のスタメン落ちも、途中出場で気を吐くプレーで奮起する。
FW 加藤 3 右サイドで張り付くだけでは、能がないのでは?
MF 中山 2 この選手のFW起用も面白いと思うが・・・。
監督 美濃部 1 加藤選手はMFやし、ベンチにFWを入れていないってどういう事?
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□ 本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー) ■
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□ 該当者なし ■
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【 他会場の試合結果 】
東京ヴェルディ1969 0-1 愛媛FC 得点者:【愛】青野
モンテディオ山形 1-1 ザスパ草津 得点者:【山】林 【草】松浦
アビスパ福岡 2-1 徳島ヴォルティス 得点者:【福】古賀、山形(恭) 【徳】羽地
ベガルタ仙台 2-1 湘南ベルマーレ 得点者:【仙】中島、関口 【湘】原
水戸ホーリーホック 0-1 サガン鳥栖 得点者:【鳥】尹
【 Jリーグディビジョン2 順位表(第19節終了時点) 】
┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│ チーム名 │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│ コンサドーレ札幌 │ 42 │ 16 │
│ 2位│ ベガルタ仙台 │ 32 │ 14 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 3位│ モンテディオ山形 │ 30 │ 9 │
│ 4位│ 京都サンガF.C. │ 29 │ 3 │
│ 5位│ アビスパ福岡 │ 27 │ 9 │
│ 6位│ 湘南ベルマーレ │ 27 │ 8 │
│ 7位│ サガン鳥栖 │ 27 │ −7 │
│ 8位│ 東京ヴェルディ1969 │ 26 │ 1 │
│ 9位│ ザスパ草津 │ 20 │ −8 │
│10位│ セレッソ大阪 │ 18 │ −5 │
│11位│ 徳島ヴォルティス │ 17 │ −4 │
│12位│ 愛媛FC │ 14 │−15 │
│13位│ 水戸ホーリーホック │ 7 │−21 │
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※セレッソ大阪は、今節は試合なし
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