2007年度 観戦記 サガン鳥栖戦[第21節] 6月13日(水)
セットプレーからの失点で、おなじみの敗戦パターンに
サガン鳥栖 2−0 京都サンガF.C. 得点者:【鳥】レオナルド、山口
【 試合前の見所 】
現在、3位の京都サンガF.C.と、8位のサガン鳥栖との対戦です。
サンガは前節、J1昇格争いの目下の敵である山形を3−0で降し、順位も3位に浮上しました。結果だけを見るとサンガの快勝と思えるが決してそうでなく、3得点の全てが相手のミスを突いて奪った得点で、結果が示す程、楽に勝てた試合ではなかった・・・。今節の相手は現在8位のサガン鳥栖。その鳥栖は前節で首位の札幌に0−1で敗れるも、その札幌戦を迎えるまでは、引き分けを挟んで5連勝と好調を維持していた。その5連勝中の対戦相手には、福岡と仙台と言う地力のあるチームも含んでおり、中位チームと言えども決して侮ってはならない相手だと言うことを肝に銘じておきたい。我らがサンガも、第1クール(第11節)の対戦で、その鳥栖に先制点を奪われたあと、辛くも同点に追いつくのが精一杯で、無念のドローで苦渋を味わっている。ここで改めて前節の山形戦を振り返ってみると、試合内容は決して手放しで誉められるものではなかったが、中盤での激しいプレスで相手のミスを誘発させ、その結果が3点と言う大量得点につながったものだった。今節もまずは前節のような前線からの激しいプレスで中盤を制し、そこからきっちりとパスをつなげ、得点を奪いたい。
さて、サンガはきっちりと鳥栖を降し、他会場からの朗報を聞きたいところだが・・・。
【 試合内容 】
(前半)
サンガはサブのメンバーも含めて前節とまったく同様のメンバーで試合に臨む。試合序盤はどちらのペースとも言えない試合展開。なにげなく鳥栖の出場選手を見ていると、元サンガの山口選手が目に入った。その山口選手は鳥栖の左サイドから攻撃の起点となっており、33歳と言うピークを超えた年齢に達しているにもかかわらず、いまだ衰えを見せずに健在だった。その元気な姿を見て、敵ながらなぜか心が和んでしまったサンガサポーターが少なからずいたのではないだろうか・・・。対する我らがサンガは悪い時に見られるシーン、「パスの出しどころを探し、最終ラインでボールをまわす」と言うおなじみの悪い癖が出ていた。時間が経つにつれて試合のペースを握りはじめたのは鳥栖の方だった。まずは、前半15分、ペナルティエリア内で藤田選手の振り向きざまの強烈な左足のシュートが枠に飛ぶ。ここは平井選手が横っ飛び!! 両腕を懸命に伸ばして左手でボールを枠から弾き出しての見事なファインセーブで事なきを得る。今度はそのお返しとばかりにサンガのチャンスが訪れる。その直後の前半19分、ペナルティエリア内での混戦から、田原選手が放ったシュートは相手DFによって防がれるも、自らそのこぼれ球を拾い、再び、強引に右足でシュートを放つ。だが、そのシュートは僅かに左にそれてゴールならず。このあとも、お互いチャンスをものにする事ができずに、ほぼ互角の試合展開となる。攻守が目まぐるしく変わる試合展開で、どちらに転んでもおかしくないような、まさに「がっぷり四つ」の状態となっていた。前半終了間際にサンガの時間帯となるが、得点を奪うまでには至らず、結局、このまま前半は終了。0−0のまま後半へ・・・。
『う〜ん、なんか鳥栖の術中にハマっているような気が・・・。嫌な予感がするなぁ・・・。』
(後半)
両チーム共に選手交代はなく前半と同様のメンバーで試合が再開された。後半も前半と同様にほぼ互角の内容で、どちらに点が入ってもおかしくないような試合展開が続く。時間が刻々と過ぎていくにつれて、試合は「1点勝負」と言う様相が色濃くなってくる。その注目すべき1点を先に奪ったのは・・・。後半14分、サンガの自陣ゴール前で角田選手が鳥栖の藤田選手を倒して、フリーキックを与えてしまう。レオナルド選手が蹴ったフリーキックは角田選手がクリアーする。その高く舞い上がったクリアーボールの落下地点にいた石井選手も、さらにヘディングで前に弾き返すが、そのボールが運悪くレオナルド選手に渡ってしまった。そのレオナルド選手は藤田選手との壁パスで抜け出し、最後は体勢を崩しながらも左足でシュート。そのシュートは左ポストに当たり、その跳ね返りが右サイドネットに突き刺さってしまった。サンガは貴重な先制点を鳥栖に許してしまう。その直後の後半17分、この失点でようやく重い腰を上げたサンガベンチは徳重選手に代えて渡邉選手を投入する。しかしながら、サンガの攻撃陣は、1点を奪いゴール前に人数を増やした鳥栖の堅守をなかなか崩せずにいた。後半25分、三上選手に代えて加藤選手を投入と、美濃部監督にしては早めの加藤選手の投入で、勝負をかける。遅ればせながら、このあとサンガは怒涛の攻撃を仕掛けるが、依然として得点を奪う事ができない・・・。そこで、サンガベンチは、後半36分、石井選手に代えて西野選手を投入し、その西野選手に最後の望みをかける。だが、次の得点を奪ったのは鳥栖の方だった。後半37分、中盤からの縦パス1本から、サンガの左サイドを藤田選手に突破され、その藤田選手に角度のないところからシュートを許す。このシュートは平井選手が防ぐが、そのこぼれたボールを元サンガの山口選手に頭で押し込まれゴールイン。サンガはご丁寧にも、もはや恒例となっている元サンガの選手からの恩返しゴールを献上してしまった・・・。次節以降に向けて、せめて1点でも返したいと言うサポーターの願いも叶わず、約4分間の長いロスタイムのあとに試合終了のホイッスルが吹かれた。
今節は幸いにも首位の札幌が敗れたため、首位との勝ち点差は「13」と変わらず。だが、2位以下の混戦状態は依然として変わらず。厳しいJ2の戦いはまだまだ続く・・・。
『山口選手の笑顔が全てを示しています。勝ちたい気持ちで完全に負けていました。』
【 出場選手の5段階評価 】
名前 評価 コメント
(5段階)
GK 平井 4 ファインセーブもありましたので、あの失点は仕方なし。
DF 平島 3 いつもとは別人のように、果敢に攻め上がっていました。
DF 角田 3 終盤で最前線まであがって得点を狙うも・・・。
DF チアゴ 3 確かに強いです。確かに強いけどスピードが・・・。
DF 三上 2 クロスボールも少なく、存在感がない・・・。
MF 斉藤 2 攻撃の基点となれず。得意のサイドチェンジも見られず。
MF 石井 4 最近は攻撃面での功績が良く見られます。
MF 徳重 3 「得点へ」と言う熱意が感じられます。思い切ってFWで起用したい。
MF 倉貫 3 ワンタッチプレーで攻撃の基点にはなっていたが・・・。
FW 田原 2 この選手だけ、スローモーションのビデオを観ているようです。
FW パウリーニョ 4 いらないイエローはもらわないように・・・。
途中出場
MF 渡邉 2 もっとクロスの精度をあげてもらいたい。
MF 加藤 2 周りがもっとこの選手の特徴を理解して動いてほしい。
FW 西野 2 スタメン起用を希望します。得点を奪って波に乗ってほしい。
監督 美濃部 2 FWの駒が少ないのが、気がかりなのですが・・・。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
■ □
□ 本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー) ■
■ □
□ 石井 俊也 ■
■ □
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【 他会場の試合結果 】
ベガルタ仙台 1-0 アビスパ福岡 得点者:【仙】菅井
徳島ヴォルティス 0-4 セレッソ大阪 得点者:【大】古橋(2)、小松、森島(康)
モンテディオ山形 1-2 水戸ホーリーホック 得点者:【山】豊田 【水】塩沢、西野
愛媛FC 2-1 コンサドーレ札幌 得点者:【愛】赤井、青野 【札】相川
ザスパ草津 0-0 東京ヴェルディ1969
【 Jリーグディビジョン2 順位表(第21節終了時点) 】
┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│ チーム名 │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│ コンサドーレ札幌 │ 45 │ 16 │
│ 2位│ ベガルタ仙台 │ 35 │ 14 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 3位│ 京都サンガF.C. │ 32 │ 4 │
│ 4位│ 湘南ベルマーレ │ 30 │ 10 │
│ 5位│ モンテディオ山形 │ 30 │ 5 │
│ 6位│ 東京ヴェルディ1969 │ 30 │ 2 │
│ 7位│ サガン鳥栖 │ 30 │ −6 │
│ 8位│ アビスパ福岡 │ 27 │ 6 │
│ 9位│ セレッソ大阪 │ 24 │ 1 │
│10位│ ザスパ草津 │ 22 │ −8 │
│11位│ 徳島ヴォルティス │ 18 │ −8 │
│12位│ 愛媛FC │ 17 │−14 │
│13位│ 水戸ホーリーホック │ 10 │−22 │
└───┴──────────────┴─────┴────┘
※湘南ベルマーレは、今節は試合なし
← 前節へ戻る 次節へ進む →
△ページの最上部へ
|