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2007年度 観戦記 モンテディオ山形戦[第27節] 7月11日(水)

天国のアレモン選手に「勝利」を捧げる

モンテディオ山形 1−2 京都サンガF.C.
得点者:【山】横山 【京】パウリーニョ、田原


【 試合前の見所 】

現在、2位の京都サンガF.C.と、8位のモンテディオ山形との対戦です。

サンガは前節のセレッソ大坂戦で、斉藤選手のファインゴールで先制点を奪うも、後半に同点に追い付かれ、無念のドローと言う結果で試合を終えました。試合の前半に訪れた、サンガの時間帯に追加点が奪えなかったのが、無念のドローに終わってしまった要因ではないだろうか・・・。今節の相手は現在8位のモンテディオ山形。その山形は第14節で首位に躍り出るも、その後、9試合も勝利をあげることができずに失速。それが影響して、現在は8位にまで順位を落している。その山形との今季の対戦成績は、サンガの1勝1分けと、結果だけを見るとサンガに分がありそうだが、第2クールでサンガが3−0で勝った試合であっても、決して楽に勝てた試合ではなかったため、楽観視はできないだろう。まず、攻撃面に関しては、前節で不完全燃焼に終わったツートップの奮起が必要。守備面については、ここ最近、前線からの守備が功を奏し、流れの中から崩される事は少なくなったが、課題のセットプレーからのリスタートには注意を払いたい。そして、必ず勝って、交通事故で帰らぬ人となってしまった、元京都パープルサンガのアレモン選手に「勝利」と言う最高のプレゼントを捧げたい。

さて、サンガは第3クールの初戦を勝利で飾り、首位の札幌に喰らい付いていきたいところだが、果たして結果はいかに・・・。


【 試合内容 】
(前半)

サンガは前節とまったく同じスターティングイレブンで試合に臨む。(選手全員の左腕には、アレモン選手を弔う、喪章がつけられていた。)試合は立ち上がりから、雨の影響でピッチは水溜り状態で、ピッチを走る選手の足元からは、水しぶきが舞い上がると言う最悪のピッチ状態でのプレーを余儀なくされていた。ボールがうまく転がらず、両チーム共にプレーし辛い様子が感じとられていた。ボールの動きが予測できず、その処理をひとつ間違えると命取りとなるような、非常にスリリングな試合展開となっていた。だが、しばらく経つと選手たちがピッチ状態を把握してき、そのピッチ状態を避けるように、ロングボール主体で中盤を省略したプレーが多くなり、次第に試合はこう着状態となっていく・・・。そして、試合が動く。前半31分、サンガの左サイドからの山形のスローインのリスタートから、横山選手が林選手との壁パスを利用して中央に切れ込み、逆サイドの宮沢選手へとボールをつなげる。この横山選手のプレーにサンガ守備陣はてんてこ舞い・・・。そして、宮沢選手の絶妙のクロスが、サンガのゴール前の横山選手の頭上に舞い戻ってき、難なくその横山選手にヘディングで合わされゴールイン。サンガは山形に先制点を許してしまう・・・。サンガは前半のうちに同点に追いつきたいところだが、ピッチの影響からパスがつながらず、ロングボール主体の単調な攻撃に終始し、攻撃の形が作れずにいた。そして、サンガが1点ビハインドのまま、前半が終了してしまうと思ったその時だった・・・。前半ロスタイム、徳重選手の右からのコーナーキックをニヤサイドで田原選手が頭でそらし、ボールはファーサイドまで流れる。そのボールをパウリーニョ選手が頭で押し込みゴールイン。サンガは良い時間帯に同点に追いついた。その直後に前半終了のホイッスルが吹かれ、1−1のまま後半へ・・・。

『良い時間帯で得点が入りました。天国のアレモン選手も喜んでいるでしょう!』


(後半)

両チームともに選手交代はなく、前半と同様のメンバーで試合が再開された。後半の立ち上がりは、ピッチの状態が良くなってきたのか、それとも、選手たちがそのピッチに順応してきたのか、サンガのボール回しにリズムが出てき、前半では見られなかったパウリーニョ選手をいかすパスが繰り出され、得点の臭いがし出していた。だが、時間が経つにつれて山形も盛り返してき、試合はどちらに転ぶか分からない状態となってくる。後半25分、倉貫選手に代えて渡邉選手を投入。後半も終盤に差し掛かってき、このままドローかと言う嫌な雰囲気が流れ出していたその時だった・・・。後半30分、平島選手の右サイドからのスローインのボールを、パウリーニョ選手が相手DFを背負いながらも斉藤選手へとつなげる。ボールを受けた斉藤選手はすばやくゴール中央にボールを入れる。そして、ゴール中央で徳重選手が相手DFをひきつけながらボールをスルー。その後ろに待ち構えていた田原選手はダイレクトで右足を振り抜いた。その右足から放たれたダイレクトボレーシュートは見事にゴールネットに突き刺さる。ゴ〜〜ル!! 後半34分、徳重選手に代えて中払選手を投入する。このあとは、1点を追う山形が圧し気味に試合が進むが、そんな山形の勢いを断つ出来事が・・・。後半36分、サンガ自陣のペナルティエリア内で、横山選手が渡邉選手に向かって、背後からショルダータックルを喰らわした。このプレーで横山選手はこの日2枚目のイエローで退場となり、サンガは数的優位となった。後半38分、パウリーニョ選手に代えて西野選手を投入。サンガは数的優位になったと言っても、このピッチの状況からして、追加点を狙うのは難しいだろう。あとは、このまま逃げ切るだけ・・・。そして、約4分間のロスタイムに突入。祈るような気持ちで見守るサンガサポーター・・・。(アレモ〜ン、どうか我らがサンガにお力を・・・。)そして、天国のアレモン選手が見守る中、サンガの勝利を告げる試合終了のホイッスルが吹かれた。首位の札幌が福岡に競り勝ったため、勝ち点差は「6」と変動はないが、東京Vに惨敗した3位の仙台に、その差を「4」に広げることができた・・・。

天国のアレモン選手へ、安らかにお眠り下さい。心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌・・・。

『アレモ〜ン、アレモ〜ン、アレモン、アレモン、アレモ〜ン。ありがとうございました。』


【 サンガの得点シーンの図解 】
1点目
2点目

【 出場選手の5段階評価 】

   名前    評価  コメント
       (5段階)
GK 平井     3 何が起るか分からないピッチ状態で、ヒヤヒヤもんだったでしょうね。
DF 平島     3 存在感があまり感じられず。もっと、自らをアピールしてほしい。
DF チアゴ    4 水溜りを味方にする。あえて水溜まりで勝負するなんてすばらし!!
DF 角田     3 失点シーン、完全に背後をとられてしまいました・・・。
DF 三上     3 水溜りに苦しんでました。まさに「敵は水溜り」って感じでしたね。
MF 斉藤     4 ここぞと言う時に見事なパスを出すところはさすがですね。
MF 石井     4 あの抜かるんだピッチで、この選手の守備は敵にとっては脅威的!!
MF 徳重     4 担架で退場となりましたが、足の具合が気になります。
MF 倉貫     3 ピッチ状態の影響で、この選手の良さが消されていたような気が・・・。
FW 田原     4 堂々のフル出場。いよいよ大器が晩成する時がきたか!!
FW パウリーニョ 4 相棒のゴールで、天国のアレモン選手も喜んでいるでしょうね。


途中出場
MF 渡邉     3 あのピッチ状態でドリブラーのこの選手の起用はどうなんやろぉ・・・。
MF 中払     − ベテランらしく、もっと時間をうまく消費してほしかったぁ・・・。
FW 西野     − 短い時間帯ですが、なんとか結果を出してほしい・・・。


監督 美濃部    3 勝負強くなってきました。この勢いを継続させてほしいです。


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        □   本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー)  ■
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        □        アレモン選手に捧げます       ■
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【 他会場の試合結果 】

水戸ホーリーホック 0-2 湘南ベルマーレ
得点者:【湘】ジャーン、アジエル

サガン鳥栖 0-1 愛媛FC
得点者:【愛】宮原

セレッソ大阪 3-1 徳島ヴォルティス
得点者:【大】古橋、小松(2) 【徳】小山

ベガルタ仙台 1-4 東京ヴェルディ1969
得点者:【仙】菅井 【東】フッキ(3)、ディエゴ

コンサドーレ札幌 2-1 アビスパ福岡
得点者:【札】曽田、西谷 【福】田中


【 Jリーグディビジョン2 順位表(第27節終了時点) 】

┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│  チーム名        │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│  コンサドーレ札幌    │  54 │ 18 │
│ 2位│  京都サンガF.C.     │  48 │ 16 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 3位│  ベガルタ仙台      │  44 │ 13 │
│ 4位│  東京ヴェルディ1969 │  42 │  9 │
│ 5位│  アビスパ福岡      │  40 │ 13 │
│ 6位│  湘南ベルマーレ     │  39 │ 12 │
│ 7位│  サガン鳥栖       │  36 │ −9 │
│ 8位│  セレッソ大阪      │  34 │  3 │
│ 9位│  モンテディオ山形    │  34 │  2 │
│10位│  愛媛FC        │  24 │−18 │
│11位│  ザスパ草津       │  23 │−16 │
│12位│  徳島ヴォルティス    │  22 │−15 │
│13位│  水戸ホーリーホック   │  13 │−28 │
└───┴──────────────┴─────┴────┘

※ザスパ草津は、今節は試合なし


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