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2007年度 観戦記 水戸ホーリーホック戦[第29節] 7月21日(土)

内容は悪いながらも、順当に水戸を降す

水戸ホーリーホック 1−2 京都サンガF.C.
得点者:【水】小椋 【京】パウリーニョ、田原


【 試合前の見所 】

現在、2位の京都サンガF.C.と、最下位の水戸ホーリーホックとの対戦です。

サンガは前節、豪雨で最悪の状態と化したピッチ状態で、ワンチャンスをきっちりとものにし、苦手のサガン鳥栖を1−0で降しました。両チーム共に決め手を欠き、ロングボールの応酬戦でほとんど見所がなく、とてもプロの選手がプレーするサッカーとは言えなかったが、そんな試合をきっちりとものにできたのは、今後の糧となることは間違いないだろう・・・。今節の相手は現在最下位の水戸ホーリーホック。その水戸はここまで3勝しかあげておらず、現在も5連敗中と調子は下降気味。対する我らがサンガは引き分けを挟んでの6連勝中と調子は上々。さらに、サンガと水戸との今季の対戦成績はサンガの2勝と、サンガの好条件をあげればきりがない。チーム戦力、財政力、等々、どれをとっても、サンガが水戸に劣っているものはないと言っても過言ではないだろう。但し、油断は大敵。「最大の敵は己自身」と肝に銘じ、気を引き締めて試合に臨み、取りこぼしのないようにしたい。

さて、いよいよ首位との勝ち点差が「3」と、札幌の背中が見えてきた我らがサンガ。必ず、勝って首位の札幌に肉薄したいところだが、果たして結果はいかに・・・。


【 試合内容 】
(前半)

サンガは前節とまったく同じメンバーで試合に臨む。ここ2試合、雨の中での試合が続いたが、今節は試合前に降った雨の影響で多少水を含んでいるとは言え、久し振りにまともなピッチ状態で、試合開始のホイッスルが吹かれた。サンガは序盤からその久し振りの良いピッチ状態を楽しむかのように、短いパスをつなげてボールをキープし、水戸陣内に攻め込む。言うまでもなく、試合序盤はサンガペースだった。だが、最初に決定的チャンスを作ったのは水戸の方だった。前半11分、スローインからのリスタートのあと、中盤の村松選手からの縦パス一本が、サンガのゴール前に放り込まれる。そのボールに反応したのは水戸の塩沢選手、森岡選手、平井選手の3人だった。その3人の中で競り勝ったのは、なんと塩沢選手。対応に向かった森岡選手と平井選手は衝突し、ボールに触る事すらできず・・・。ボールは塩沢選手の頭に当たって無人のゴールに向かって転がっていく。そして、塩沢選手が押し込もうとしたその瞬間、まさに、ゴールラインを割る直前で、三上選手が辛うじてクリアーし、事なきを得るが非常に危ないシーンだった。このあと、このプレーで「やれる」と気を良くした水戸が盛り返してき、試合はしばしのこう着状態に陥る・・・。そんなこう着状態に終止符を打ったのは、やはりこの選手だった・・・。前半20分、中盤の石井選手の厳しいプレスを嫌って、相手DFが堪らずバックパスで逃げる。そのバックパスにトップスピードで追いかけてきたのは、我らがサンガのエース、パウリーニョ選手だった。そのパウリーニョ選手は、そのバックパスを受けた相手DFのクリアーボールの出所に左足を合わせてボールを奪取。そのボールはそのまま水戸のゴールマウスに吸い込まれた。ゴ〜〜ル!! その一部始終を間近で見ていた相手GKは、呆気にとられて棒立ち・・・。サンガにとっては良い形で、水戸にとっては最悪の形で得点が入り、このあとのサンガのゴールラッシュが期待された。だが、このあとはこの得点で安心してしまったのか、サンガの攻撃陣は沈着してしまい、ほとんど良い場面は作れなくなってしまう・・・。森岡選手と角田選手の個人の能力の高さと、水戸の決定力不足が目立つだけの試合展開となっていた。結局、このまま前半は終了。サンガが1点リードのまま後半へ・・・。

『まぁ、水戸の決定力不足からすれば勝てるとは思うけど、もっと果敢に攻め込んでほしいなぁ・・・。』


(後半)

両チームともに選手交代はなく、前半と同様のメンバーで試合が再開された。後半最初にチャンスを作ったのはサンガの方だった。後半3分、自陣ゴール前から三上選手の縦パス一本がゴール前、左サイドに流れていたパウリーニョ選手へとつながった。パウリーニョ選手は中央に切れ込んでそのままシュートと言う選択肢もあったが、後ろから走り込んできたドフリーの徳重選手にボールを託した。その徳重選手は右足でごっつぁんゴール!! ・・・とはいかず、右足のインサイドキックで丁寧に狙いすましたはずのシュートは、残念ながら相手DFの足によってクリアーされて、得点に至らず。頭を抱える徳重選手・・・。だが、そのあとのコーナーキックで・・・。後半4分、徳重選手の右足から放たれたコーナーキックのボールを、ダイレクトで田原選手が豪快なジャンピングボレーシュートでゴールに叩き込みゴールイン。田原選手は「見たかオレの華麗なプレーを!」と言わんばかりにガッツポーズ。さらに、その直後の後半6分、徳重選手のクロスボールを田原選手が胸で落とし、「俺も続くぞ!」と言わんばかりに、そのボールをパウリーニョ選手がオーバーヘッドシュート!! ボールはゴール右上隅に飛ぶが、相手GKのファインセーブによってゴールならず。このサンガが誇る両FWの華麗なプレーで、試合の流れは一気にサンガに傾いた。だが、そのあと、目を疑うシーンを目の当たりに・・・。後半11分、中盤の村松選手からの浮き球のボールがサンガのゴール前にあがった。そのボールを角田選手の裏を取った小椋選手にダイレクトで右足で合わされ、前に飛び出した平井選手をあざ笑うかのように、ボールはゴールマウスに向かって転がって行きゴールイン。サンガは1点差に詰め寄られる。このあとは、1点差に追いついた水戸が勢いづき、試合の行方は分からなくなってくる。後半20分、サンガベンチは田原選手に代えてアンドレ選手を投入して局面打開を試みるが、その後も嫌な流れは変わらず・・・。後半31分、徳重選手に代えて渡邉選手を投入。このあとは、1点を追いかける水戸のペースへと移行する。後半40分、倉貫選手に代えて中払選手を投入。結局、最後まで水戸のミスと決定力不足に助けられ、サンガが無失点に凌ぎ切り試合は終了。

首位の札幌が東京Vと引き分けたため、サンガは勝ち点差「1」に詰め寄り、ついに札幌を射程圏内に捕らえた・・・。

『敢えて厳しい事を言いますが、これではJ1では通用しません。「勝って兜の緒を締めよ」です。』


【 サンガの得点シーンの図解 】
1点目
2点目

【 出場選手の5段階評価 】

   名前    評価  コメント
       (5段階)
GK 平井     2 前半の飛び出しには焦りました。三上選手に感謝ですね。
DF 平島     3 序盤から積極的にシュートを放つが得点にならず・・・。
DF 森岡     4 怪我でピッチに倒れこんだ時はヒヤッとしましたよ。
DF 角田     3 悔やまれる失点シーン。角田選手の真意はいかに・・・。
DF 三上     4 前半の1点もののピンチをよく凌いでくれました。
MF 斉藤     2 らしさが感じられず。もっと、流れを変えるプレーをしてほしい。
MF 石井     4 先制点をアシスト。いつもながら中盤での守備はすばらしい!
MF 徳重     3 決定機でのあのシュートは、きっちりと決めてほしかったぁ・・・。
MF 倉貫     2 連戦からの疲れか、あまり前を向いてプレーできず・・・。
FW 田原     4 あんなシュートが撃てる選手は、J1でも少ないと思います。
FW パウリーニョ 4 「これぞパウリーニョ」と言うような、ボール奪取からの得点でした。


途中出場
FW アンドレ   3 短い時間帯で結果出さないと、スタメン奪還は厳しそう・・・。
MF 渡邉     − この選手ばかりでなく、他の若手選手にも出場機会を与えては?
MF 中払     − もっとガンガン動き回って、試合を掻き回してくれ!


監督 美濃部    3 いよいよ札幌を射程圏内に捕えました。これからが腕の見せ所ですよ!


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        □   本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー)  ■
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        □           石井 俊也          ■
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【 他会場の試合結果 】

コンサドーレ札幌 2-2 東京ヴェルディ1969
得点者:【札】曽田、石井 【東】フッキ(2)

湘南ベルマーレ 1-1 愛媛FC
得点者:【湘】北島 【愛】内村

セレッソ大阪 2-1 ザスパ草津
得点者:【大】オウンゴール、小松 【草】氏原

サガン鳥栖 2-1 徳島ヴォルティス
得点者:【鳥】藤田、地 【徳】片岡

モンテディオ山形 1-1 ベガルタ仙台
得点者:【山】北村 【仙】永井


【 Jリーグディビジョン2 順位表(第29節終了時点) 】

┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│  チーム名        │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│  コンサドーレ札幌    │  55 │ 18 │
│ 2位│  京都サンガF.C.     │  54 │ 18 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 3位│  ベガルタ仙台      │  48 │ 14 │
│ 4位│  東京ヴェルディ1969 │  44 │  9 │
│ 5位│  湘南ベルマーレ     │  43 │ 13 │
│ 6位│  アビスパ福岡      │  40 │ 12 │
│ 7位│  セレッソ大阪      │  40 │  6 │
│ 8位│  サガン鳥栖       │  39 │ −9 │
│ 9位│  モンテディオ山形    │  36 │  2 │
│10位│  愛媛FC        │  25 │−20 │
│11位│  ザスパ草津       │  23 │−18 │
│12位│  徳島ヴォルティス    │  22 │−16 │
│13位│  水戸ホーリーホック   │  13 │−29 │
└───┴──────────────┴─────┴────┘

※アビスパ福岡は、今節は試合なし。


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