2007年度 観戦記 湘南ベルマーレ戦[第30節] 7月25日(水)
先制点を許すも、逆転勝利で湘南を突き放す
京都サンガF.C. 2−1 湘南ベルマーレ 得点者:【京】徳重、三上 【湘】ジャーン
【 試合前の見所 】
現在、2位の京都サンガF.C.と、5位の湘南ベルマーレとの対戦です。
サンガは前節の水戸戦で、サンガが誇るパウリーニョ選手と田原選手のツートップの得点で2点を先制し、水戸の反撃を1点に凌ぎ切り、順当に最下位の水戸を降しました。但し、勝ったとは言え、明らかに個人の能力で奪い取った得点のみで、連携不足からの失点もあり、試合全体を通してその連携不足が目立ったのが気掛かりだった・・・。今節の相手は現在5位の湘南ベルマーレ。その湘南は今シーズンは「台風の眼」的な存在となって、J1昇格争いにも顔を出し、上位陣を脅かしている。前節は下位に低迷している愛媛に先制点を奪われるも、すぐさま同点に追いつく。その後は湘南ペースとなるが、退場者を出して数的不利に陥ったのも影響してか、追加点を奪う事ができずに無念のドローと言う結果で、不完全燃焼で終わった模様。サンガと湘南との今季の対戦成績はサンガの1勝1分け。今節は両チームともに、この蒸し暑い気候の中で、中三日と言う厳しいスケジュールでの対戦。サンガはこの連戦で体調面では万全ではないと思われ、さらに、平島選手が累積イエローで、森岡選手が怪我で戦線離脱と、守備陣の変更を余儀なくされるが、前節も不安があった連携不足を改善し、なんとか湘南に競り勝ってほしい。
さて、前節終了時に首位の札幌との勝ち点差を「1」に縮めた我らがサンガ。勝って、他会場からの朗報を聞きたいところだが、果して結果はいかに・・・。
【 試合内容 】
(前半)
サンガは平島選手が累積イエローで出場停止のため、そのポジションには今季初スタメンとなる大久保選手が入る。そのディフェンスラインは右からその大久保選手、そして、久々の出場となる手島選手、角田選手、三上選手と言う布陣。その他は前節と同じメスターティングイレブンで試合に臨む。試合は序盤から攻守の入れ替わりが激しい、スピーディーな試合展開が続いていた。お互いにチャンスを作るも、フィニッシュが決められないと言う状態が続く。そんな試合が動いたのは前半も終盤に差し掛かった頃だった。前半28分、サンガ自陣ゴール前、左サイドで倉貫選手がプッシングのファールを犯し、危険な位置で湘南にフリーキックを与えてしまう。そのフリーキックのキッカーはベテランの加藤選手。その加藤選手の右足から放たれたボールは、大外のジャーン選手の頭にピンポイントで合った。そのジャーン選手が角度のないところから放った地面に叩きつけるヘディングシュートは、平井選手の股間を貫き、ゴールに吸い込まれた。サンガは湘南の得意なセットプレーから先制点を奪われる。サンガは一刻も早く同点に追いつきたいところだが、サンガの攻撃のパターンは、「三上選手のクロスボールから田原選手の頭」と言うワンパターンのみで、ほとんど好機を作る事ができず。結局、そのまま同点に追いつくことができずに前半は終了。サンガが1点ビハインドのまま後半へ・・・。
『もっと、色んなバリエーションで攻撃した方が良いと思うのですが・・・。』
(後半)
サンガには選手交代はなく、前半と同様のメンバーで試合が再開された。後半の開始早々に試合が動く。後半3分、大久保選手のスローインのボールが斉藤選手に渡る。その斉藤選手が右サイドからフワッと浮かしたクロスボールは、逆サイドのパウリーニョ選手へ向かって飛んでいく。パウリーニョ選手は相手DFを背負いながら胸でトラップするが、相手DFのプレッシャーが厳しく、キープしきれずにボールはこぼれる。そのこぼれ球を田原選手が左足でシュートを狙うがジャストミートせず、相手DFの足によって防がれる。だが、幸運にもそのシュートミスが徳重選手への絶好のパスとなった。そのパスを受けた徳重選手は、落ち着いてボールをトラップし、体勢を崩しながらも右足を振り抜いた。そのグラウンダーのシュートはゴール左下隅に吸い込まれゴールイン。ゴ〜〜ル!! サンガは良い時間帯に同点に追いついた。さらに、後半9分、再び、大久保選手のスローインから、今度は最前線のパウリーニョ選手へ。パウリーニョ選手は相手DF3人に囲まれていたので、一旦、バックパスで中盤の斉藤選手に戻す。しかし、そのパスは精度を欠き、アジエル選手に渡ってしまうが、斉藤選手が体を寄せて上手く奪い取り、ボールはこぼれる。そのこぼれ球を石井選手が拾って左サイドの三上選手へとつなげる。そして、ここから三上選手がゴール前をちらっと見て、得意のふんわりクロスをゴール前にあげ・・・。いや、三上選手は左足で強烈なミドルシュートを放った。そのシュートは鋭い弾道で、ゴール左下隅に突き刺さった。ゴ〜〜ル!! サンガは三上選手の今季初得点となる見事なミドルシュートで逆転に成功した。この得点で一気に流れはサンガに傾く。・・・と思ったが、その考えは甘かった。時間の経過と共に、アジエル選手を中心に湘南も盛り返してき、試合は予断を許さない状態が続く・・・。後半23分、倉貫選手に代えて渡邉選手を投入。京都の夏特有の高温多湿の気候で、選手達は試合が止まる度に水を補給すると言う状態だったが、両チーム共に足は止まらず、このあとも攻守の入れ替えが激しい、激戦が続く・・・。後半34分、徳重選手に代えて中払選手を投入。この中払選手がベテランらしく、浮足立ったサンガの選手達を落ち着かせる。後半40分、パウリーニョ選手に代えて西野選手を投入。そして、サンガはロスタイムの約3分間を無難に凌ぎ切り、試合は終了。
首位の札幌もベガルタ仙台を降し、勝ち点「3」を加えたため、首位との勝ち点差は「1」と変わらず。サンガの追撃はまだ始まったばかりだ・・・。
『ハイ、今は結果が全てとは分かってます。分かってますけど、これでJ1はキツイでぇ・・・。』
【 サンガの得点シーンの図解 】
1点目
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2点目
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【 出場選手の5段階評価 】
名前 評価 コメント
(5段階)
GK 平井 2 近頃、DF陣とのコミュニケーション不足が気になるんですが・・・。
DF 大久保 2 上がりが少なく、右サイドの攻防でも惨敗か・・・。
DF 手島 3 失点シーン以外は無難に凌ぐ。やはり、この選手がいると安心できます。
DF 角田 4 要所、要所で、危険の根を摘み取り、1失点に貢献。
DF 三上 5 果敢な上がりで得意のふんわりクロスを連発! 見事なシュートでした。
MF 斉藤 4 良いボールの配給。守備面での貢献。波がなければ良いのですが・・・。
MF 石井 4 この試合でも、相手をいらつかせる中盤での守備を見せる。
MF 徳重 5 ゴール前での落ち着き。得点への嗅覚。もう、言う事ありません。
MF 倉貫 3 最近、連戦の疲れからか、ちょっと運動量が落ちてきたような・・・。
FW 田原 3 マークが厳しくなってくる、これからが真価が問われます。頑張れ!!
FW パウリーニョ 4 得点は奪えずとも、つぶれ役で影の功労者となる。
途中出場
MF 渡邉 4 ドリブルのテクニックは抜群です。あとはクロスの精度ですね!!
MF 中払 5 老かいなプレー振りはさすがです。時間の使い方をよく分かっています。
FW 西野 − またもや守備的FWとしての投入。我慢の時か・・・。
監督 美濃部 3 そろそろ若手を使って、育ててほしいなぁ・・・。
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□ 本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー) ■
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□ 三上 卓哉 ■
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【 他会場の試合結果 】
愛媛FC 0-0 水戸ホーリーホック
徳島ヴォルティス 0-1 モンテディオ山形 得点者:【山】横山
ベガルタ仙台 0-2 コンサドーレ札幌 得点者:【札】中山、ダヴィ
東京ヴェルディ1969 4-0 セレッソ大阪 得点者:【東】戸川、土屋、フッキ、永井
ザスパ草津 1-5 アビスパ福岡 得点者:【草】松下 【福】アレックス(3)、チェッコリ、山形(恭)
【 Jリーグディビジョン2 順位表(第30節終了時点) 】
┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│ チーム名 │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│ コンサドーレ札幌 │ 58 │ 20 │
│ 2位│ 京都サンガF.C. │ 57 │ 19 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 3位│ ベガルタ仙台 │ 48 │ 12 │
│ 4位│ 東京ヴェルディ1969 │ 47 │ 13 │
│ 5位│ アビスパ福岡 │ 43 │ 16 │
│ 6位│ 湘南ベルマーレ │ 43 │ 12 │
│ 7位│ セレッソ大阪 │ 40 │ 2 │
│ 8位│ モンテディオ山形 │ 39 │ 3 │
│ 9位│ サガン鳥栖 │ 39 │ −9 │
│10位│ 愛媛FC │ 26 │−20 │
│11位│ ザスパ草津 │ 23 │−22 │
│12位│ 徳島ヴォルティス │ 22 │−17 │
│13位│ 水戸ホーリーホック │ 14 │−29 │
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※サガン鳥栖は、今節は試合なし。
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