2007年度 観戦記 コンサドーレ札幌戦[第34節] 8月16日(木)
シーソーゲームを制する事ができず、首位の札幌に競り負ける
京都サンガF.C. 2−3 コンサドーレ札幌 得点者:【京】パウリーニョ、徳重 【札】西嶋、ダヴィ、石井
【 試合前の見所 】
現在、2位の京都サンガF.C.と、首位のコンサドーレ札幌との対戦です。
サンガは前節、格下とみていた11位のザスパ草津を相手に先制点を奪うも、集中力を欠いたプレーから失点を許し、無念のドローと言う結果に終わってしまった。内容的にはさほど悪くはなかったものの、失点シーンが物語っているように、ここ一番での集中力を欠いたプレーが非常に悔まれる一戦だった・・・。今節の相手は、現在首位をひた走るコンサドーレ札幌。その札幌は前節、サンガが苦手としているセレッソ大阪に3−0で完勝し、目下2連勝中で、ここ10試合負けなしと調子は上向き。対する我らがサンガは引き分けを挟んでの8連勝のあと、ここ2試合勝ち星なしと調子を落としての足踏み状態と対照的。だが、サンガは前節、アンドレ選手が怪我から復帰し、久し振りに元気な姿を見せてくれ、見事に復帰弾をあげると言う好材料もある。今節は京都独特の蒸し暑い気候の中で、体力の消耗が激しい試合となりそうだが、なんとか札幌を降して、連勝中の勢いを取り戻したい。
さて、サンガは好調の札幌を降して、その札幌との勝ち点差を縮める事ができるのか、それとも負けてさらにその勝ち点差が開く事になるのか、果して結果はいかに・・・。
【 試合内容 】
(前半)
サンガは前節とまったく同じスターティングイレブンで試合に臨む。試合立ち上がりは両チームともにロングボールを多用する、大味な試合展開だった。そのサッカーを先に変えたのは札幌の方だった。札幌はピッチを大きく使って、ボールをつなげて堅実に攻撃を組立てて、サンガ陣内に攻め込むサッカーに切り替える。対する我らがサンガは、相変わらずロングボールを多用しての代わり映えのしない攻撃に終始。挙げ句の果てには、そのロングボールに前線で田原選手が競り負け、セカンドボールを札幌に奪われて、カウンターを喰らってピンチを招くと言う悪循環。頼みの綱のパウリーニョ選手には良い形でボールが渡らない。次第に札幌がじわじわと押し込んでくる。サンガサポーターにとってはイライラする試合展開が続く・・・。そんな中、ついにその均衡が破れる時がきた。角田選手が札幌の中山選手に厳しくプレスに行ったプレーでファールをとられ、サンガ自陣ゴール前、中央やや右と言う危険な位置で札幌にフリーキックを献上してしまう。前半38分、西谷選手が蹴った強烈なフリーキックはなんとか平井選手が弾き返すが、そのこぼれ球を詰めていた西嶋選手に左足で蹴り込まれゴールイン。サンガは堅守を誇る札幌に先制点を許してしまい、暗雲が漂う。そして、嫌な流れのまま前半ロスタイムに突入。だが、そのロスタイムにドラマが待っていた・・・。札幌のゴール前で石井選手が相手DFに厳しくプレス行く。その石井選手のプレスに、堪らず相手DFがバックパスで逃げるが、そのボールを受けた曽田選手がクリアする瞬間に、パウリーニョ選手が素早くボールをかっさらい、相手GKと一対一に・・・。焦った曽田選手は後ろからパウリーニョ選手のユニフォームをつかんで引き倒した。当然の事ながら、曽田選手にはイエローカードが掲示され、サンガにPKが与えられる。そのPKのキッカーは、もちろんこの人パウリーニョ選手。サンガサポーターが祈るような気持ちで見守る中、パウリーニョ選手は落ち着いてゴール左に蹴りこみゴールイン。サンガは良い時間帯で同点に追いついた。その得点の直後に前半終了のホイッスルが吹かれる。1−1のまま後半へ・・・。
『よし、よし、よし、よ〜し!! この1点は大きいです。これで後半に期待が持てるぞぉ〜。』
(後半)
両チーム共に選手交代はなく、前半と同様のメンバーで試合が再開された。後半は立ち上りから両チーム共に勝ち点「3」がほしいと言う、気持ちと気持ちがぶつかり合う試合展開となっていた。サンガは焦りからか、前半でも見受けられたが、パウリーニョ選手が早いリスタートで札幌の守備陣を崩そうとするも、周りの選手がその動きを感じる事ができずに、チャンスをつぶしてしまうと言うシーンが後半でも見られた。(落ち着いて、そして、集中して!)後半11分、田原選手に代えてアンドレ選手を投入する。このアンドレ選手に合わせて、攻撃の起点にしたいところだが、やはり前半と同様にロングボールがきっちりと納まらない。・・・かと言って、中盤での短いパス周しができるかと言えば、そうでもない・・・。業を煮やしたサンガがベンチは、後半17分、倉貫選手に代えて監督のお気に入りの渡邉選手を投入する。そして、試合が動く。札幌のオフサイドの判定で副審の旗が上がり、ボールは流れの中で平島選手にボールが渡ったところで主審の笛がなった。当然の如く、サンガの選手達はこの試合で何度も珍プレーをしている主審に対し、ここぞとばかりに猛抗議をする。この主審との小競り合いの最中には、このFKが得点につながるとは誰も知る由もなかっただろう。後半21分、先程のミスジャッジで得たFKを角田選手が前線に蹴り込んだところ、アンドレ選手の胸元きっちりと納まった。ボールを受けたアンドレ選手は胸でうまくコントロールし、左サイドのパウリーニョ選手にボールをつなげる。ここからのパウリーニョ選手の動きが素晴らしかった。パウリーニョ選手はゴールを背にしたまま、左サイドを駆けあがってきた徳重選手に左足で技ありのヒールパスを繰り出した。この時点で勝負あり。絶妙のパスを受けた抜群の決定力を誇る徳重選手は、きっちりと左足でゴールに叩き込み逆転弾を決める。ゴ〜〜ル!! 俄然盛り上がるサンガサポーター。だが、この得点で安心してしまったのか、それとも札幌の攻撃陣の逆鱗に触れてしまったのか、サンガはこのあと札幌の猛攻を受け、防戦一方となってしまう。そして、試合が動く。後半31分、サンガの左サイドを藤田選手に崩され、三上選手が付いていたが簡単に振り切られ、クロスボールを上げられる。そのボールを砂川選手がシュートを放つが、間一髪で平井選手が防いだ。しかし、そのこぼれ球を詰めていたダヴィ選手に押し込まれゴールイン。試合は振り出しに戻る。気落ちしている暇もなく、さらに、後半33分、中央で藤田選手→砂川選手→石井選手と簡単につながれ、最後はその石井選手に角度のないところから決められ、サンガは短い時間帯で逆転されてしまった・・・。サンガの攻撃陣にこの3点目が重くのしかかる・・・。このあと、「なんとか同点に」と言うサポーターの祈るような気持ちも届かず、試合は終了。
残念ながらこの敗戦で、首位の札幌との勝ち点差は「10」に開いてしまった・・・。
『正直、3点目を入れられた時、負けたと思いました。札幌の守備陣を崩せる気がしなかった・・・。』
【 サンガの得点シーンの図解 】
1点目
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2点目
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【 出場選手の5段階評価 】
名前 評価 コメント
(5段階)
GK 平井 2 レッドでもおかしくないファールがあったが、彼だけを責められません。
DF 平島 3 悪くはないです。でも、もっとサイドからの崩しが見たいです。
DF 手島 1 どうしたん? 甘いです。甘すぎます。もっと、集中して!!
DF 角田 2 ゴール前でのファールと無駄なイエローには気を付けてほしい。
DF 三上 2 クロスも少なく、左サイドを崩される場面が多かったが・・・。
MF 斉藤 3 走ってサポーターの前に来て、深々と頭を下げる姿に胸を打たれました。
MF 石井 4 見事な前線からの守備。先制点のアシストを付けてあげたいです。
MF 徳重 4 強引なドリブル突破、そして、あの決定力。全員が見習ってほしい。
MF 倉貫 3 確かにテクニックはあります。でも、泥臭さもほしいです。
FW 田原 2 守備では頑張ってましたが、前線では競り負けるシーンが多く・・・。
FW パウリーニョ 4 後半、律儀に相手ボールをセットする姿が痛々しかった・・・。
途中出場
FW アンドレ 3 さぁ、そろそろスタメン復帰と行きましょうか・・・。
MF 渡邉 2 一言で言って「若い」です。良い意味でも、悪い意味でも・・・。
MF 中払 − もう少し早い時間帯で投入する事はできないのでしょうか?
監督 美濃部 2 敗戦は監督だけの問題ではありません。でも、もっと柔軟な思考を!
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□ 本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー) ■
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□ 徳重 隆明 ■
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【 他会場の試合結果 】
湘南ベルマーレ 1-0 セレッソ大阪 得点者:【湘】加藤
愛媛FC 3-0 ベガルタ仙台 得点者:【愛】大木、近藤、ジョジマール
サガン鳥栖 3-1 東京ヴェルディ1969 得点者:【鳥】藤田、日高、金 【東】フッキ
ザスパ草津 1-1 モンテディオ山形 得点者:【草】高田 【山】横山
水戸ホーリーホック 1-1 アビスパ福岡 得点者:【水】眞行寺 【福】布部
【 Jリーグディビジョン2 順位表(第34節終了時点) 】
┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│ チーム名 │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│ コンサドーレ札幌 │ 68 │ 27 │
│ 2位│ 京都サンガF.C. │ 58 │ 17 │
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│ 3位│ アビスパ福岡 │ 53 │ 22 │
│ 4位│ ベガルタ仙台 │ 52 │ 9 │
│ 5位│ 東京ヴェルディ1969 │ 51 │ 12 │
│ 6位│ 湘南ベルマーレ │ 49 │ 15 │
│ 7位│ セレッソ大阪 │ 46 │ 0 │
│ 8位│ サガン鳥栖 │ 46 │ −5 │
│ 9位│ モンテディオ山形 │ 43 │ 2 │
│10位│ 愛媛FC │ 30 │−20 │
│11位│ ザスパ草津 │ 26 │−25 │
│12位│ 徳島ヴォルティス │ 22 │−23 │
│13位│ 水戸ホーリーホック │ 17 │−31 │
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※徳島ヴォルティスは、今節は試合なし。
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