2007年度 観戦記 東京ヴェルディ1969戦[第35節] 8月19日(日)
ロスタイムの悪夢、今節も勝ちきれず
東京ヴェルディ1969 1−1 京都サンガF.C. 得点者:【東】ディエゴ 【京】徳重
【 試合前の見所 】
現在、2位の京都サンガF.C.と、5位の東京ヴェルディ1969との対戦です。
サンガは前節、首位攻防戦となるコンサドーレ札幌戦で競り負け、首位との勝ち点差を縮める絶好のチャンスをものにすることができず、その勝ち点差は「10」とさらに広げてしまいました。札幌に1点を先制されての苦しい試合展開となるが、前半終了間際に同点に追いつき、後半に望みをかける。そして、その迎えた後半、幸先良くサンガが得点を挙げるが、そのあと、サンガは約2分程の短い時間内で、立て続けに失点を許し、2−3で敗れてしまった・・・。今節の相手は現在5位の東京ヴェルディ1969。その東京VはJ1昇格争いから脱落したかのように思えた時期もあったが、気が付けば現在5位とじわじわと浮上してきており、サンガとの勝ち点差も、その差「7」と接近してきている。サンガと東京Vとの今季の対戦成績は、1勝1敗と結果だけを見ればほぼ互角。戦力的にもほぼ互角と言え、今節も激戦が予想される。東京Vの特徴と言えば、フッキ選手やディエゴ選手と言った個人の「力」と言えるだろう。サンガは第1クールで対戦した時のように、守備面では「力」には「力」で、対人プレーにはめっぽう強い、秋田選手の頑張りに期待したい。攻撃面では前節のようなロングボールのみの単調な攻撃でなく、中盤をうまく使った良い時のサンガのサッカーを見せてもらいたい。
さて、サンガは東京Vを降して、その東京Vとの勝ち点差を広げたいところだが、果して結果はいかに・・・。
【 試合内容 】
(前半)
サンガは前節の嫌な敗戦を引きずらないようにか、少々スタメンを変更してきた。ディフェンスラインに怪我で長期の戦線離脱となっていたチアゴ選手がいきなりのスタメン復帰。尚、期待の秋田選手はスタメンどころか、ベンチにも入っていなかった。(な、なんでやぁ・・・。)右サイドには最近疲れが見えてきた倉貫選手に代わって渡邉選手をスタメン起用。そして、アンドレ選手をスタメンに起用し、パウリーニョ選手とのブラジル人ツートップで得点を狙う。その他は前節と同じスターティングイレブンで試合に臨む。試合序盤、両チーム共に短いパスをつなげて中盤を構成して、攻撃を組み立てると言う、共に似たようなサッカーを展開していた。我らがサンガは前線からの守備もしっかりし、セカンドボールもきっちりと拾いと、集中力を高く保って東京Vの攻撃を防いでいた。攻撃に関しても遠目からでも積極的にシュートを放ち、虎視眈々と得点を狙っていた。対する東京Vは、やはりこの選手、フッキ選手が遠目からシュートを放ちゴールを狙う。まさにがっぷり四つの状態が続く・・・。結局、前半は両者譲らず、両チーム共に得点を奪う事ができずに終了する。0−0のまま後半へ・・・。
『見所の多い、良い内容の試合です。あとは結果が付いて来ると良いのですが・・・。』
(後半)
両チーム共に選手交代はなく、前半と同様のメンバーで試合が再開された。後半立ち上がりは、やはり前半と同様にがっぷり四つの状態。そんな中、後半2分、東京Vの攻撃の要であるフッキ選手が自分のトラップミスでタッチラインを割ったにもかかわらず、何に対して苛立ちを覚えたのか定かではないが、そのボールをおもいっきり蹴り上げた。この反紳士的行為で、フッキ選手にこの日2枚目のイエローカードが掲示され退場となり、サンガは数的優位となった。(よっしゃ〜、ラッキー!)この退場劇を境にサンガにがらりと流れが傾き、サンガに決定的チャンスが訪れた・・・。後半6分、渡邉選手が右サイドから石井選手とのパス交換を経由して中央に切れ込み、浮き球のパスをゴール前に放り込んだ。そのパスに素早く反応したアンドレ選手は、うまく相手DFを振り切って相手GKと1対1に・・・。だが、そのアンドレ選手が右足で放ったシュートは相手GKのファインセーブにあい、ゴールならず・・・。そのあとも、サンガが数的優位を利用して、怒涛の攻撃を仕掛ける。なんとかこのサンガの時間帯で得点を奪いたいところだが、フィニッシュが甘く、得点を奪う事ができず、時間だけが刻々と過ぎてゆく・・・。そこで、サンガベンチは、後半18分、アンドレ選手に代えて田原選手を投入し、その田原選手に望みを託す。さらに、サンガベンチは、後半22分、三上選手に代えて倉貫選手を投入と攻撃の枚数を増やす。(倉貫選手を左サイドに、渡邉選手を左SBに配置)そして、ようやく待ちに待った得点シーンを拝む事になる。後半28分、左サイドで倉貫選手が相手DFを目前にしてボールをキープ。自ら状況を打開するのは無理と判断してのことか、フォローに来た渡邉選手にボールを託し、渡邉選手とスイッチする。その渡邉選手はディフェンスにきた相手DFをかわして中央にクロスボールを上げた。そのボールは中央の田原選手の頭上を超え、ファーサイドまで流れる。そこに走り込んできたのは徳重選手。その徳重選手はダイレクトで右足で合わせ、ダイレクトボレーシュートを放った。ゴ〜〜ル!! ボールは見事に左サイドネットに突き刺さった。サンガは残り時間と数的優位と言う状況だけに、ここはゆっくりとボールを回してマイボールをキープし、この虎の子の1点を守りきりたいところだ。しかし、なぜかボールをキープする事ができず、東京Vに何度もCKを献上し、自ら東京Vにチャンスを与えてしまう・・・。(なにしてんねん。キープや、キープ。)そんな状態を落ち着かせるためか、後半42分、パウリーニョ選手に代えて中払選手を投入する。そして、約4分間と言う、時間的にも長く、気持ち的にも長く感じるロスタイムに突入。そのロスタイムの事だった。ゴール前で斉藤選手が相手選手のドリブル突破を防ごうと、少々激しくプレスに行ったプレーでファールをとられ、東京Vに危険な位置でFKを献上してしまった。(やばいぞぉ、なんか嫌な予感が・・・。)そのFKのキッカーは百戦錬磨のベテランの服部選手。その服部の左足から放たれたボールはゆっくりとサンガのゴール前に飛んで行く。もう、ここからは記憶に残っていない・・・。いや、記憶から消し去りたいと言った方が正しい表現だろう。後日、VTRで確認した事実だが、そのボールはディエゴ選手の頭にピンポイントで合い、そのディエゴ選手のヘディングシュートが決まりサンガは土壇場で同点に追い付かれてしまった。(う、うそやろぉ・・・。)そして、しばしの放心状態が続いたあと、正気に戻ったその時には、ユニフォームを脱いで大はしゃぎしているディエゴ選手の姿が視界に入ってきた。その数分後、サンガにとっては無念のドローを告げる試合終了のホイッスルが吹かれた。
幸いにも首位の札幌が敗れたため、その勝ち点差は「9」に縮まったが、3位の福岡が勝ったため、その差は「3」と、こちらも縮まってしまった・・・。
『終了間際、なんでもっと相手ゴール前でキープしなかったんでしょうか?』
<
【 サンガの得点シーンの図解 】

【 出場選手の5段階評価 】
名前 評価 コメント
(5段階)
GK 平井 3 1点もののピンチを良い飛び出しで防ぐも、終了間際に力尽きる。
DF 平島 3 序盤から積極的にオーバーラップし、攻撃参加していました。
DF チアゴ 3 まだ、試合感が戻ってないようでしたが・・・。
DF 角田 3 失点シーン、もう少し上背があったならクリアーできてたかも・・・。
DF 三上 4 惜しいシュートや、良いクロスボールもあったが、無念の途中交代。
MF 斉藤 3 自陣ゴール前での痛恨のファール。気を付けてほしかったぁ・・・。
MF 石井 4 守備に攻撃に奮闘する。まさに中盤の要。
MF 渡邉 4 守備面での甘さが気になりますが、攻撃面で積極的なプレーが光る。
MF 徳重 4 あの決定力はさすがとしか言いようがありません。
FW アンドレ 3 後半の決定機、なんとかゴールにねじ込んでほしかったぁ・・・。
FW パウリーニョ 3 チャンスは数多くあったが、ことごとく枠を外してしまう・・・。
途中出場
MF 倉貫 3 スタメンを外れてこそ分かる事もあります。まずは疲れを癒して下さい。
FW 田原 2 GKと一対一もあったが・・・。あれを決めないと・・・。
MF 中払 − あの時間帯ですべき事は理解してました。だが、全員が理解してたのか?
監督 美濃部 3 かばう訳ではなく、守りに入るのは間違ってなかったと思います。
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
■ □
□ 本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー) ■
■ □
□ 徳重 隆明 ■
■ □
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【 他会場の試合結果 】
コンサドーレ札幌 1-2 湘南ベルマーレ 得点者:【札】西谷 【湘】原、石原
セレッソ大阪 2-1 サガン鳥栖 得点者:【大】小松、森島(康) 【鳥】地
ベガルタ仙台 1-1 ザスパ草津 得点者:【仙】田村 【草】チカ
アビスパ福岡 3-0 モンテディオ山形 得点者:【福】アレックス、リンコン(2)
徳島ヴォルティス 0-1 水戸ホーリーホック 得点者:【水】小椋
【 Jリーグディビジョン2 順位表(第35節終了時点) 】
┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│ チーム名 │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│ コンサドーレ札幌 │ 68 │ 26 │
│ 2位│ 京都サンガF.C. │ 59 │ 17 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 3位│ アビスパ福岡 │ 56 │ 25 │
│ 4位│ ベガルタ仙台 │ 53 │ 9 │
│ 5位│ 湘南ベルマーレ │ 52 │ 16 │
│ 6位│ 東京ヴェルディ1969 │ 52 │ 12 │
│ 7位│ セレッソ大阪 │ 49 │ 1 │
│ 8位│ サガン鳥栖 │ 46 │ −6 │
│ 9位│ モンテディオ山形 │ 43 │ −1 │
│10位│ 愛媛FC │ 30 │−20 │
│11位│ ザスパ草津 │ 27 │−25 │
│12位│ 徳島ヴォルティス │ 22 │−24 │
│13位│ 水戸ホーリーホック │ 20 │−30 │
└───┴──────────────┴─────┴────┘
※愛媛FCは、今節は試合なし。
← 前節へ戻る 次節へ進む →
△ページの最上部へ
|