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2007年度 観戦記 アビスパ福岡戦[第36節] 8月26日(日)

サンガが2位と3位との直接対決を制する

京都サンガF.C. 4−3 アビスパ福岡
得点者:【京】パウリーニョ(2)、アンドレ、チアゴ 【福】宮崎(2)、アレックス


【 試合前の見所 】

現在、2位の京都サンガF.C.と、3位のアビスパ福岡との対戦です。

サンガは前節、難敵の東京V相手に終始好ゲームを繰り広げ、後半28分に流れの中から良い形で先制点を挙げる。だが、勝利を目前とした後半ロスタイム、またもや課題となっているセットプレーから失点を許し、まさかのドローで試合終了のホイッスルを聞く事になってしまった・・・。今節の相手は現在3位のアビスパ福岡。その福岡は前節の山形戦で3−0で完封勝利し、只今、引き分けを挟んでの5連勝中で、ここ6試合負けなしと絶好調。サンガとの勝ち点差もその差「3」と詰め寄ってきている。サンガが万が一にもこの試合で福岡に敗れると勝ち点差で並ばれ、得失点差でサンガは3位に順位を落とす事になるので、今節はなんとしても勝たなければならない。サンガと福岡との今季の対戦成績は、サンガの2勝と勝ち越してはいるが、言うまでもなく2試合とも簡単に勝てた試合ではなかったため、今節も慢心せずに気を引き締めて試合に臨みたい。最後に、これまで何度も苦汁をなめているので、選手達は十二分に理解しているとは思うが、自陣ゴール前でのファールには注意し、相手セットプレーには万全の注意を払いたい。

さて、サンガはJ1昇格の目下の敵である福岡を降して2位をキープする事ができるか、それとも敗れて2位の座を明け渡す事になるのか、果して結果はいかに・・・。


【 試合内容 】
(前半)

サンガはこの試合に向けて、いつもの4−4−2から4−3−3にシステムを変更してきた。最終ラインは前節と同じ顔ぶれ。中盤は右から倉貫選手、石井選手、斉藤選手を並べる。1.5列目に徳重選手を置き、アンドレ選手とパウリーニョ選手のツートップと言う布陣で試合に臨む。試合立ち上がりは、中盤で両チームの勝ちたい気持ちがぶつかり合う、激しい試合展開となる。しばらくこの状態が続くのかと思いきや、早い時間帯で試合が動く。前半2分、オフサイドトラップの掛け損ねか、サンガの右サイドを田中選手に簡単に抜け出され、クロスボールをあげられる。そして、ゴール中央に上がってきた宮崎選手に、そのクロスボールをこれまた、いとも簡単に右足でダイレクトで合わされゴールイン。さらに、その直後に石井選手がペナルティエリアの僅か外で相手選手を倒してしまいFKを与えてしまう。前半6分、そのFKを宮崎選手に右足で直接蹴り込まれゴールイン。サンガは早い時間帯で2点のビハインドを背負ってしまう。この失点のあと、アンドレ選手の左足、チアゴ選手の頭、パウリーニョ選手の右足と、立て続けに決定機でのシュートがあったが、全て相手GKによって防がれゴールならず・・・。さらに、サンガに幾度となくチャンスが訪れるが決めきれず・・・。このサンガの時間帯に決めきれず、そのあと、その時間帯を凌いだ福岡が盛り返してくる・・・。そんな中、その福岡の勢いを断つ得点がサンガに生まれる。前半28分、右サイドの平島選手からの浮き球のパスが右サイドのスペースに繰り出された。そこにいち早く走り込んできたのは、やはりこの選手、パウリーニョ選手。そのパウリーニョ選手は、前に出てきた相手GKよりも早くそのボールに辿り着き、その相手GKの上を越すループシュートを得意の左足で放った。そのボールはきれいな弧を描き、ゆっくりとゴールマウスに吸い込まれた。ゴ〜〜ル!! その喜びも冷め止まぬ中、試合が動く。その直後の前半29分、アレックス選手にオフサイドラインを上手く抜け出され、ペナルティエリア内で平井選手と一対一に。その突破に角田選手が堪らず、後ろから倒してしまい、そのプレーで角田選手は一発レッドで退場。福岡にPKを献上してしまう。前半31分、そのPKをアレックス選手に左足で落ち着いて決められ、サンガは2点差に突き放される。この直後にも自陣ゴール前でチアゴのクリアーボールをリンコン選手に奪われ、あわや失点という場面も・・・。(落ち着け、落ち着け・・・。)だが、そんな浮き足立ったサンガに主審が味方についてくれる。前半34分、チェッコリ選手と平島選手とのボールを奪い合うシーンで、平島選手が上手く体を使ってボールキープし、その平島選手がボールの上に倒れこんだところで主審の笛がなった。その際に平島選手がボールから離れろと言わんばかりにチェッコリ選手を突き飛ばした。その行為に憤慨したチェッコリ選手は左足で平島選手の左ひざを軽く蹴り飛ばした。ここからの平島選手の動きがすばらしかった(?)。一瞬間が空いたが、平島選手は大袈裟にひっくり返り、左ひざを押さえて痛がった。その平島選手の動きに惑わされたのか、主審はチェッコリ選手にレッドカードを掲示。(えっ! いいの?)このサンガにとってはラッキーな退場劇で、人数的には10人対10人とイーブンとなる。このあと、カウンターの応酬戦のようになるが、両チーム共に得点を挙げる事ができず、前半は終了。サンガが2点ビハインドのまま後半へ・・・。

『諦めるなぁ! まだまだ試合は分かりません。選手全員に平島選手のような気迫がほしい。』


(後半)

サンガは後半から三上選手に代えて渡邉選手、倉貫選手に代えて中払選手と、美濃部監督としては珍しく、早い時間帯で動いてきた。その積極的な采配の影響か、2点差で福岡が守備的になったのか、後半立ち上がりはサンガが試合の主導権を握っていた。そのあともサンガが前掛かりになって怒涛の攻撃を仕掛ける。対する福岡はその前掛かりになったサンガの隙をついてカウンターを仕掛けてくる。そんな息をもつかせぬスリリングな試合展開となっていた。そんな試合が動いたのは後半21分の事だった。左サイドの徳重選手から中央のパウリーニョ選手へとボールをつなぐ。パウリーニョ選手はゴールを背にしながら、ボールをキープし右サイドのアンドレ選手へパスを繰り出した。そのアンドレ選手はドリブルで抜け出し、相手GKと一対一に。だが、アンドレ選手が右足で放ったシュートは、果敢に前に飛び出してきた、この試合で当たりに当たっている相手GKの手によって弾き返される。(これでも、あかんのかぁ・・・。)だが、そのふんわりと天に舞い上がったボールが幸運にもパウリーニョ選手の前に落ちてきた。パウリーニョ選手は落ち着いて胸でワントラップし、得意の左足を振り抜いた。ゴ〜〜ル!! ボールは見事にゴールネットに突き刺さる。サンガは1点に詰め寄った。さらに、その直後の後半23分、渡邉選手がフェイントを巧みに入れながらゆっくりと左サイドを上がっていく。そして、渡邉選手は中央にクロスボールを放り込んだ。そのボールを受けたパウリーニョ選手はゴールを背にし、ボールをキープしながら振り向きざまに中央の中払選手にパスをつなげる。中払選手はすばやく近くにいた渡邉選手にボールを戻し、その渡邉選手が右足でシュートを放った。そのシュートは相手GKによって弾き返されるが、詰めていたアンドレ選手が左足できっちり押し込みゴールイン。ゴ〜〜ル!! サンガは同点に追いついた。このあとは、同点に追いつかれた福岡も守っているばかりはいられなくなり、攻撃に転じてき、試合は一進一退の攻防が繰り広げられる。そして、試合を決めるであろう次の得点を奪ったのは・・・。後半28分、左サイドからの徳重選手のコーナーキックがゴール前に上がる。そこに待ち構えていたチアゴ選手がジャンプ一番! 打点の高いチアゴ選手のヘディングシュートが見事にゴールネットに突き刺さり、サンガが逆転に成功する。(よっしゃ!!)あとは、逃げ切るだけとなったサンガ。もう、これまでの過去の失敗を繰り返さず、ボールをキープしてきっちりと勝ちきりたいところだが・・・。後半34分、サンガベンチはそんな意味を含めてか、アンドレ選手に代えて秋田選手を投入する。このあと、サンガは防戦一方となるが、ぎりぎりのところで福岡の攻撃を凌いでいた。そして、ロスタイムに突入。その時間は3分。その後半ロスタイム、チアゴ選手が自陣ゴール前で痛恨のファールを犯し、福岡に危険な位置でFKを与えてしまう。(だから、ゴール前でのファールは気をつけろって・・・。)サンガサポーターにとっては心臓に悪いひと時だったが、宮崎選手の右足から放たれたFKは壁に当たりノーゴール。(助かったぁ・・・)。そして、その数分後、サンガの見事な逆転劇を祝福する試合終了のホイッスルが吹かれた。

2点差をひっくり返すと言う、見事な逆転劇で3位との勝ち点差を「6」に広げた我らがサンガ。次節は4位の仙台との対戦と、J1昇格争いのライバルチームとの直接対決が続く・・・。

『主審に助けられたと言っても良いでしょう。数的不利のままなら、結果は違ってたでしょうね。』


【 サンガの得点シーンの図解 】
1点目
2点目
3点目
4点目

【 出場選手の5段階評価 】

   名前    評価  コメント
       (5段階)
GK 平井     3 お子様誕生おめでとう! 4得点を挙げてくれた攻撃陣に感謝ですね。
DF 平島     5 古巣相手に気合いが入ってました。あと、あの演技は絶賛ものです。
DF チアゴ    4 逆転弾を決めるが、守備面でのスピード対決には課題を残す。
DF 角田     2 退場となった時にはどうなることかと思いましたよ。頭を冷やして!
DF 三上     2 前半での交代も、左サイドを崩される事が多かったので仕方なし。
MF 斉藤     3 残念ながら攻撃的な面での活躍は少なかったです。
MF 石井     4 角田選手が退場となってから、最終ラインで頑張ってくれました。
MF 倉貫     3 いつも飄々としています。でも、こんな試合では我武者羅さがほしい。
MF 徳重     4 得点は奪えなかったが、積極的なプレーには脱帽してしまいます。
FW アンドレ   4 同点弾をありがとう。もっと、もっと強引にシュートを狙って下さい!
FW パウリーニョ 5 決定機で外す場面もあったが、やはり頼れる男です。


途中出場
MF 渡邉     4 ドリブルやスピードはJ1レベル。あとは経験とクロスの精度ですね。
MF 中払     3 シミュレーションや積極性に欠くプレーもあったが・・・。
DF 秋田     3 この選手がいてくれると心強いです。まさに精神的支柱。


監督 美濃部    3 追い付かれていたら叩かれていたでしょうね。勝てて良かったですね。


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        ■                          □
        □   本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー)  ■
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        □            平島 崇          ■
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【 他会場の試合結果 】

愛媛FC 1-3 ザスパ草津
得点者:【愛】ジョジマール 【草】高田(2)、松下

サガン鳥栖 0-0 水戸ホーリーホック

湘南ベルマーレ 0-1 ベガルタ仙台
得点者:【仙】ロペス

モンテディオ山形 0-1 コンサドーレ札幌
得点者:【札】石井

東京ヴェルディ1969 1-0 徳島ヴォルティス
得点者:【東】船越


【 Jリーグディビジョン2 順位表(第36節終了時点) 】

┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│  チーム名        │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│  コンサドーレ札幌    │  71 │ 27 │
│ 2位│  京都サンガF.C.     │  62 │ 18 │
┝━━━┿━━━━━━━━━━━━━━┿━━━━━┿━━━━┥
│ 3位│  アビスパ福岡      │  56 │ 24 │
│ 4位│  ベガルタ仙台      │  56 │ 10 │
│ 5位│  東京ヴェルディ1969 │  55 │ 13 │
│ 6位│  湘南ベルマーレ     │  52 │ 15 │
│ 7位│  セレッソ大阪      │  49 │  1 │
│ 8位│  サガン鳥栖       │  47 │ −6 │
│ 9位│  モンテディオ山形    │  43 │ −2 │
│10位│  愛媛FC        │  30 │−22 │
│11位│  ザスパ草津       │  30 │−23 │
│12位│  徳島ヴォルティス    │  22 │−25 │
│13位│  水戸ホーリーホック   │  21 │−30 │
└───┴──────────────┴─────┴────┘

※セレッソ大阪は、今節は試合なし。


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