2007年度 観戦記 愛媛FC戦[第47節] 10月24日(水)
先制点を奪われるも、見事な逆転勝利で3位に浮上
京都サンガF.C. 3−1 愛媛FC 得点者:【京】パウリーニョ、田原(2) 【愛】ジョジマール
【 試合前の見所 】
現在、4位の京都サンガF.C.と、10位の愛媛FCとの対戦です。
サンガは前節、下位に低迷している徳島相手に2点を先制し、3戦連続で喫していた終了間際の失点も許さず、久し振りの完封勝利を挙げる事ができた。相手が下位に低迷しているチームだけに手放しでは喜べないが、3試合連続のドローと言う嫌な流れを断ち切ることができ、今後の試合に良い流れを呼び込めそうだ・・・。今節の相手は現在10位の愛媛FC。その愛媛は前節でサガン鳥栖に0−1で惜敗するも、前々節までは3連勝と上り調子。その3連勝中の相手にサンガと同じ昇格争いを繰り広げている仙台も含まれているから侮れない。さらに、それ以前の戦歴を見てみると、札幌(第38節)や福岡(第41節)と言う上位チーム相手に辛くもドローに持ち込む等、上位キラー振りを発揮しているので、サンガも同じ轍を踏まないように注意したい。サンガと愛媛との今季の対戦成績はサンガの2勝1敗。勝利した2試合はいずれも1点差と言う僅差での勝利。忘れられないのは2人の退場者を出して、0−3で大敗した第1クールの対戦。その試合のように、相手に先制点を献上し調子付かせ、こちらが自滅すると言う最悪の試合展開にならないように心がけたい。
さて、今節は3位(前節終了時)の仙台が試合がないため、きっちりと勝って3位の座を奪回したいところだが・・・。
【 試合内容 】
(前半)
サンガは前節、無失点で凌ぎ切った良い流れを継続するためか、ゴールキーパーを含めた守備陣は前節とまったく変わらず。中盤は角田選手、石井選手、倉貫選手を起用。そして、攻撃陣は出場停止明けの徳重選手がスタメン復帰し、パウリーニョ選手とアンドレ選手との3人で3トップを構成する。試合序盤、サンガが積極果敢に攻撃を仕掛け、愛媛陣内でのプレーが多く、サンガペースで試合が進んでいた。サンガはこの時間帯でなんとか得点を奪いたいところだが、数多くのコーナーキックのチャンスを得るも、11人で引いて守る愛媛の守備陣を崩せずにいた。そんな中、最初に流れの中から、決定機を作ったのは愛媛の方だった。前半10分、サンガの右サイドからのクロスボールをゴール中央のジョジマール選手にどんぴしゃりでヘディングシュートを食らい万事休す・・・。だが、その強烈なヘディングシュートを上野選手が抜群反応でファインセーブし、サンガの窮地を救う。(いいぞぉ、ナイスキーパー!)しかし、その直後の事だった。前半12分、今度はサンガの左サイドからのクロスボールをニアサイドでジョジマール選手が左足で軽く合わせたシュートが、逆サイドのポスト近くに転がりそのままゴールに吸い込まれてしまい、サンガは愛媛に先制点を献上してしまった。追う展開となったサンガは、躍起になって攻め込むが、得点を奪ってさらに守備意識の高くなった愛媛の牙城を崩せずにいた。そんな中、前半23分、アンドレ選手がゴールを背にしてのポストプレーが相手DFのファールを誘い、ゴール中央やや右寄りの位置でフリーキックを得る。そのセットプレーで、まずは徳重選手が右足のヒールキックでちょこんとボールを中央に流した。その微妙なプレーで愛媛の人壁が大きく崩れた。間髪入れずに、パウリーニョ選手がその壁の開いた隙間を狙い済まして左足を振り抜いた。ズドン!! パウリーニョ選手の左足から放たれた地を這うようなグラウンダーのシュートはゴール右下隅に決まった。ゴ〜〜ル!! 嫌な流れを掻き消す、パウリーニョ選手の3試合連続のゴールでサンガは同点に追いついた。このあと、追加点を奪おうと攻撃を仕掛けるサンガの隙をついて、愛媛は効果的なカウンター攻撃を仕掛けてくる。なんとか上野選手の好セーブで失点こそは防ぐが、息をもつかせぬ試合展開となっていた。そこで、サンガベンチがすばやく動く。前半37分、秋田選手に代えて斉藤選手を投入し、その斉藤選手をボランチの位置に、角田選手を一列下げて愛媛の攻撃の要であるジョジマール選手のマークに付ける。このあと、両者譲らず、1−1のまま後半へ・・・。
『失点よりも、立ち上がりの良い時間帯で得点を奪えなかったのが悔やまれますね。』
(後半)
サンガは後半からアンドレ選手に代えて田原選手を投入する。迎えた開始早々にチャンスを作ったのは愛媛の方だった。前半から度々崩されていたサンガの左サイドからクロスボールを上げられ、ニアサイドに走り込んだ内山選手に右足でシュートを撃たれる。そのシュートは僅かに左にそれて事なきをを得るが、非常に肝を冷やしたシーンだった。ピンチの後にチャンスあり。その直後の後半2分、自陣ゴール前から中谷選手が長いドリブルで相手ゴール前まで持ち上がる。そして、ゴール前に上げたクロスボールをペナルティエリア内の田原選手がヒールで落とし、後ろから上がってきた徳重選手にボールを託す。後は確実に決めるだけだった徳重選手の右足で放たれたシュートは浮いてしまい、ゴールマウスを大きく外してしまった・・・。お互いに一度づつ決定機を作った後も、試合の流れはほぼ互角で、一進一退の攻防が繰り広げられる。そんな均衡状態が動いたのは後半13分の事だった。右サイドの平島選手のクロスボールがゴール前の田原選手に向かって飛んでいく。そのボールに対し、ゴールを背にした田原選手は左手で相手DFをブロックしながら、な、なんと、オーバーヘッドキックを試みる。その大きな体が宙を舞い、振り上がった右足にボールはジャストミート! そのアクロバチックなシュートは見事にゴール左下隅に吸い込まれた。ゴ〜〜ル!! この見事なシュートに打ちのめされたのか、それとも疲れが出てきたのか、愛媛のこのあとの攻撃はさほど驚異的なものではなく、サンガはその愛媛の攻撃を無難に凌いでいた。守備面に関しては「サイドからのクロスボールをジョジマール選手に合わす」と言う愛媛の定石さえケアすれば、問題はないだろう。サンガに課された課題は試合を決定付ける3点目をいかに奪うかだろう・・・。そして、その待望の3点目が決まる時がくる。後半30分、右サイドからの徳重選手のスローインのボールを斉藤選手に預ける。その斉藤選手からの折り返しをもらった徳重選手はそのまま右サイドを駆け上がりゴール前にグラウンダーのクロスボールを入れた。まずはパウリーニョ選手がニアサイドで相手DFをひきつけながら、おとり役となりスルーし、ボールは逆サイドまで流れる。そこに走り込んできたのは田原選手。付いていた相手DFの前に飛び込み、泥臭く胸で押し込みゴールイン。値千金の3点目が入った。(よっしゃ、勝ったぁ!)後半40分、パウリーニョ選手に代えて渡邉選手を投入と、いつもの逃げ切り体勢に入る。そして、サンガはロスタイムの2分間も含め、残り時間を上手く使いきり試合は終了。サンガはまさかの先制点を奪われるも、見事な逆転劇で勝利を収めた。
サンガはこの勝利で今節試合がなかった仙台を追い抜き3位に浮上する。混戦状態が続く昇格争いも残り5試合といよいよ佳境に入ってきた・・・。
『このまま勝ち続けていれば、最後に笑う時が来ると思います。笑顔でシーズンを終えましょう!』
【 サンガの得点シーンの図解 】
【 出場選手の5段階評価 】
名前 評価 コメント
(5段階)
GK 上野 5 1失点は仕方なし。好セーブ連発で最小失点に防ぐ。
DF 平島 5 守備に攻撃にと運動量豊富。良いクロスボールで攻撃の起点となる。
DF 秋田 3 前半での屈辱の途中交代。肉弾戦には強いと思ってたんやけど・・・。
DF 森岡 4 最終ラインを統率し、落ち着いた対応で危険の芽を摘み取る。
DF 中谷 2 左サイドを簡単に崩される事が多かったんやけど・・・。
MF 倉貫 4 多彩なパスで攻撃を組み立てる。そろそろ得点もみたいなぁ・・・。
MF 石井 4 守備面ばかりに目が引かれますが、時折見せるキラーパスも「◎」。
MF 角田 4 攻撃時のドリブル突破などのボールコントロールは少々難が・・・。
FW 徳重 4 相手GKの攻守に阻まれましたが、惜しいFKがありましたね。
FW アンドレ 3 ゴールに背を向けての潰れ役は「○」。でも、やはり前を向いてほしい。
FW パウリーニョ 3 今日も1点で打ち止め。ちょっとツキに見放されていますね。
途中出場
MF 斉藤 5 途中出場でもすぐにゲームに慣れ、得意のパスワークを披露。
FW 田原 5 あのオーバーヘッドは凄すぎです。常にあれができれば・・・。
MF 渡邉 − このような若い選手をコンスタントに出場させてほしいなぁ・・・。
監督 加藤 5 動くのが早く、選手交代の意図も分かりやすくて良いです!!
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□ 本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー) ■
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□ 平島 崇 ■
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【 閲覧者の声(掲示板より抜粋) 】
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何とか仕事をぶっちぎって西京極へ。到着したのは前半15分過ぎだったでしょうか。入って掲示板見ると負けている?!どういうことか?と思って見始めましたがわりとすぐにパウリーニョのきれいなFK決まって同点。後半は田原の2ゴールで逆転勝利!特にオーバーヘッドは目に焼きついています、スーパープレイでした。今日は田原良かったです。しかし他も負けませんね、本当にトーナメントのようだ。。
記入日 [2007/10/25] ( GU さんより )
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結果をシャットアウトしての深夜のビデオ観戦を終わりました。田原、やったね!彼が決めると雰囲気が明るくなるなぁ〜。監督采配も新鮮で納得できました。でも、陰のヒーローはきっとGK上野です。あの早い時間帯でのスーパーセーブの連発がなかったら、きっとえらいことになってたよ…上野、ありがとう!
記入日 [2007/10/25] ( 1/3 さんより )
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3位浮上。おめでdvvv これだけを言いたくて、書き込みしました。
みんな頑張っているんだな、と言うことは私達の糧にもなっています。明日以降に再放送で見るつもりです。眠いけれど、こちらも野暮用(!?……笑)で疲れたけれど、嬉しい結果尽くめで、幸せです。あのチームが負けたら、もっと幸せだけど、先ずは順位が上がったことを喜んでいます。あと5試合、頑張って下さい。
記入日 [2007/10/25] ( 劣頭女 さんより )
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【 他会場の試合結果 】
コンサドーレ札幌 1-0 徳島ヴォルティス 得点者:【札】中山
東京ヴェルディ1969 3-2 サガン鳥栖 得点者:【東】フッキ(2)、オウンゴール 【鳥】レオナルド、野崎
セレッソ大阪 3-0 モンテディオ山形 得点者:【大】古橋(2)、酒本
湘南ベルマーレ 2-1 水戸ホーリーホック 得点者:【湘】ジャーン、加藤 【水】西野
アビスパ福岡 2-1 ザスパ草津 得点者:【福】リンコン、川島 【草】松下
【 Jリーグディビジョン2 順位表(第47節終了時点) 】
┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│ チーム名 │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│ コンサドーレ札幌 │ 84 │ 20 │
│ 2位│ 東京ヴェルディ1969 │ 83 │ 32 │
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│ 3位│ 京都サンガF.C. │ 78 │ 22 │
│ 4位│ ベガルタ仙台 │ 76 │ 17 │
│ 5位│ セレッソ大阪 │ 72 │ 12 │
│ 6位│ 湘南ベルマーレ │ 68 │ 16 │
│ 7位│ アビスパ福岡 │ 67 │ 20 │
│ 8位│ サガン鳥栖 │ 59 │−10 │
│ 9位│ モンテディオ山形 │ 54 │ −9 │
│10位│ 愛媛FC │ 42 │−24 │
│11位│ ザスパ草津 │ 38 │−28 │
│12位│ 徳島ヴォルティス │ 32 │−30 │
│13位│ 水戸ホーリーホック │ 28 │−38 │
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※ベガルタ仙台は、今節は試合なし。
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