2008年度 観戦記 川崎フロンターレ戦[第5節] 4月5日(土)
苦手の川崎を降し、順位も7位に浮上
川崎フロンターレ 0−1 京都サンガF.C. 得点者:【京】柳沢
【 試合前の見所 】
現在、11位の京都サンガF.C.と5位の川崎フロンターレとの対戦です。
サンガは前節の柏レイソル戦で今季初黒星を喫し、続いていた無敗記録も、ついに前節で途絶えてしまった。だが、負けはしたものの、徳重選手の幻のゴールや渡邉選手のミドルシュートなど、チャンスは数多く作っていた。勝負の世界に「タラレバ」は禁句だが、決められる時にきっちりと決めていれば、勝敗は変わっていたのではないだろうか・・・。今節の相手は現在5位の川崎フロンターレ。その川崎は開幕戦をドローでスタートし、第2節の神戸戦では4失点で惨敗し、守備に課題ありかと思われた。だが、そのあとのリーグ戦は完封で連勝し、2勝1敗1分けと言う成績で5位に付けている。川崎と言えば、作季サンガを苦しめたフッキ選手を退団にまで追い込む程、選手層が厚い豊富なFW陣を要する攻撃陣が特徴だろう。この攻撃陣に対し、サンガの守備陣はしっかりと対処しないと、大量失点を食らう危険性もあるため、注意したい。今節は「サンガの守備陣vs川崎の攻撃陣」の攻防に注目したい。サンガは無敗記録が途絶えたからと言って、落ち込んでばかりはいられない。一番大事なのは連敗しない事だろう。勝てば最高の結果となるが、試合の流れよっては、引き分けで逃げ切る戦術に切り替える柔軟さも必要だと思われる。
さて、サンガは連敗してズルズルと調子を落としてしまうのか、それとも強豪の川崎を降して、再び、無敗記録へのスタートを切る事ができるのか、果して結果はいかに・・・。
【 試合内容 】
(前半)
サンガの守備陣は、ここ数試合まったく同様のメンバーで試合に臨む。中盤にはアタリバ選手をスタメン起用。そして、FWには、ようやく期待の田原選手をスタメンで起用してきた。(その他は前節と同様のメンバー。)サンガはいつもの4バックではなく、シジクレイ選手を最終ラインの中央で起用し、3バックにシステムを変更してきた。そのシジクレイ選手が川崎の攻撃をきっちりと防いでいた。試合序盤は中盤での当たりが激しい、拮抗した試合状況となっていた。シジクレイ選手が最終ラインで頑張ってくれるおかげで、序盤から渡邉選手と平島選手が安心して攻撃参加をしていた。ただ、そのシジクレイ選手が前に引き出されて抜かれた際に、最大のピンチに陥る事に一抹の不安を感じていた。試合は得点が入らないまでも、中盤での攻防が激しい、攻守の入れ替えが激しい、スピーディーな手に汗握る熱戦が繰り広げられる。サンガの攻撃陣は細かなパスをつなげて、中央から強引に崩そうとする攻撃が多く、なかなか川崎の守備陣を崩せずにいた。(単純に田原選手に放り込んでも良いと思うんやけど・・・。)そのまま前半のロスタイムに突入。その前半ロスタイムに悪夢が訪れる。ここまでシジクレイ選手と共に、好プレーで最終ラインを統率していた手島選手が相手選手との接触プレーで負傷し、担架でピッチの外に運び出されてしまう・・・。その直後に前半は終了。0−0のまま後半へ・・・。
『守備に関しては言う事なしです。それだけに手島選手が心配やなぁ・・・。』
(後半)
両チームともに選手交代はなく、前半と同様のメンバーで試合が再開された。だが、前半に負傷した手島選手はやはりプレー続行は無理のようで、すぐに森岡選手と交代となった。(その森岡選手が中央に、シジクレイ選手は左に入る。)サンガは前半の反省からか、中盤を省略して、田原選手を目掛けてボールを放り込んでくる攻撃も取り入れてくる。しかし、時間が経過するにつれて、焦りからか、中央にボールが集まってしまい、攻撃に手詰まり感が出てくる。そこで、サンガベンチは、後半16分、徳重選手に代えて中山選手を投入し、単調となっていた攻撃のリズムを変えようと試みる。だが、この中山選手にボールが集まらず、やはり攻撃の形が作れずにいた。次第に試合は膠着状態に陥って行く・・・。そんな試合が動いたのは、後半も終盤に差し掛かった頃だった。後半28分、サンガの右サイドからの山岸選手の折り返しを鄭選手が右足でダイレクトボレーシュート! その強烈なシュートはこの試合で当たっている平井選手が右手一本で防ぐ。(ナイスセーブ!)サンガのチャンスを作り出したのは、その直後の平井選手のゴールキックからだった。そのボールが相手ゴール前まで飛び、そのボールに対し、柳沢選手と相手DFが競り合うが、競り負けて相手DFにクリアーされる。だが、そのボールを拾った中山選手が左足で、すばやく左サイドにパスを繰り出した。そのパスに反応したのは、やはり動き出しに定評がある柳沢選手だった。その柳沢選手は相手DFと競り合いながら胸でワントラップし、体勢を崩しながら左足で放った技ありのシュートは見事にゴールマウスに吸い込まれた。ゴ〜〜ル!! このあと、サンガはこの虎の子1点を守りに入るかと思いきや、攻撃の手を緩めずに川崎陣内に攻め入る。その攻撃陣の頑張りに応えるかのように守備陣も体を張ってゴールを死守する。チームが一つになると言うのは、まさにこのような事を言うのではないだろうか・・・。そうこうしているうちに、約5分間のロスタイムに突入する。そのロスタイムも、サンガは決して守りに入る訳ではなく、マイボールをキープし、時間を上手く使って危なげなくプレーしていた。(ロスタイムにドキドキして見守っていた、昨季とはまったく違うチームのように思ったのは私だけではないだろう・・・。)そして、約5分間のロスタイムのあとに、サンガの勝利を告げる試合終了のポイッスルが心地良く耳に入ってきた・・・。
サンガは苦手としている川崎を降して、順位も7位に浮上。この勝利で今季の最大の目標であるJ1残留に向けて、また1歩前進する事ができた・・・。
『正直、引き分けでもOKと思ってました。あの川崎に勝てるなんて、むっちゃ、うれしいです!』
【 サンガの得点シーンの図解 】

【 出場選手の5段階評価 】
名前 評価 コメント
(5段階)
GK 平井 4 当たってましたし、今日もクロスバーを味方につけてましたね。
DF 増嶋 3 前線へ繰り出すパスの精度に少々難があるような・・・。
DF シジクレイ 5 強すぎます。この選手がいなければ川崎の猛攻は防げなかった。
DF 手島 5 やっぱり怪我に弱いなぁ・・・。怪我の状態が心配ですぅ・・・。
MF 平島 4 良い攻撃参加を見せ、良いクロスで攻撃の起点となってました。
MF 渡邉 4 森選手との攻防は見ごたえありました。代表入りも夢ではないかも。
MF 佐藤 3 う〜ん、もっと攻撃に絡んでほしいなぁ・・・。
MF アタリバ 3 ちょっとまだ連係不足のような感じがしますが・・・。
MF 徳重 4 熱いプレーは良いですが、イエローには注意して下さいね。
FW 柳沢 5 「ありがとう」の一言です。窮地から救ってくれました。
FW 田原 4 滅多にボールを取られません。素晴しいキープ力です。
途中出場
DF 森岡 4 まだ、この選手がベンチにいたんやぁ・・・。豪華なメンバーやぁ〜。
MF 中山 5 やはり良いパスを出しますね。ナイスアシスト!
監督 加藤 4 やっと田原選手を90分間使ってくれましたね。ありがとう!
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□ 本日のSVP(サンガ・ベスト・プレイヤー) ■
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□ シジクレイ ■
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【 閲覧者の声(掲示板より抜粋) 】
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やりました、勝ちました! 事情があって後半からしか見られませんでしたが、あの川崎に互角の戦い。シジクレイ最高! 平井選手も両方の意味で目だってましたね、そんなところが色んな意味で好きです。川崎の速攻は相変わらず恐かったけど、サンガもよく凌いでたし、ボールもよく奪ってた。今年のサンガ、上を向いて戦ってるところが大変良いです。
記入日 [2008/04/05] ( 1/3 さんより )
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「京都銀行」と揶揄されて、2年前は屈辱の2−7。それをやっと払拭できたと思い、涙、出そうです。平井も退場した手島も森岡もがんばった。会社で「京都が勝つ!」と言い切ってしまった。ホッとした。川崎だって昔から強かったわけじゃないし、いろんなものの積み重ねであのチーム力がついたんだと思う。俺たちだってやればできる。防戦一方だってなんだっていい。京都のサッカーは「泥くさいサッカー」なんだから。
記入日 [2008/04/05] ( NN さんより )
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今録画したのを見終わりました。中盤で攻防があってっ見ごたえありました。今日は川崎ということもあって覚悟してみてましたが、良かったですね。さらに勝ち点3は素晴らしいです! 柳沢は自分のチームになって初めて良さの分る選手かな、と思いました。とにかく今日の勝利は大きいです、今後に期待します。
記入日 [2008/04/06] ( GU さんより )
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ビデオを見ると、中山選手へのボールは、柳沢選手のヘッドでのパスと見えます。頭も振っているし、そのあとちゃんと中山選手を見て確認してるように見えます。試合は、仕事でぎりぎりになったのですが、HUBに駆け込んでみました。盛り上がりましたね。
記入日 [2008/04/08] ( karura さんより )
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karuraさん、お久しぶりです。貴重なご指摘を頂きまして、ありがとうございます。
私もご指摘を受けてから、改めて得点シーンの映像を見直しましたが、非常に微妙ですね。柳沢選手は遅れて入ってきているので、私には、ボールは柳沢選手の頭に当たってないように見えました。でも、そのこぼれ球の行方を確認して、スペースに走り出しているのは確かですね。本当にすばらしい得点でした。その柳沢選手ばかりに目が行ってしまいますが、その柳沢選手の素早い動き出しに合わせて、ダイレクトで絶妙なパスを出した中山選手もすばらしいと思います。もっと言えば、その前につぶれ役となっている田原選手の動きも良かったですね。もちろん、その直前の平井選手の好セーブがなければ、この得点は生れなかったでしょうし・・・。まぁ、とにかく、チームが一丸となって挙げた貴重な勝利だったと思います。しばらくはこの勝利の喜びの余韻を存分に味わいましょう!
記入日 [2008/04/08] ( ikuji-nashio より )
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微妙な感じで、どちらともとれますね。パスかクリアミスかは置いておいて、非常にすばらしい得点には変わりないですね。
記入日 [2008/04/14] ( karura さんより )
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【 他会場の試合結果 】
ジュビロ磐田 1-2 浦和レッズ 得点者:【磐】ジウシーニョ 【浦】阿部、闘莉王
大宮アルディージャ 2-0 大分トリニータ 得点者:【ア】斉藤(2)
鹿島アントラーズ 4-1 ジェフユナイテッド千葉 得点者:【鹿】田代、マルキーニョス、佐々木、興梠 【千】巻
FC東京 1-0 コンサドーレ札幌 得点者:【東】カボレ
ガンバ大阪 2-0 清水エスパルス 得点者:【大】山口、バレー
名古屋グランパス 2-0 横浜F・マリノス 得点者:【名】ヨンセン、杉本
柏レイソル 0-0 アルビレックス新潟
ヴィッセル神戸 0-1 東京ヴェルディ 得点者:【東】河野
【 Jリーグディビジョン1 順位表(第5節終了時点) 】
┌───┬──────────────┬─────┬────┐
│ 順位│ チーム名 │ 勝ち点 │得失点差│
├───┼──────────────┼─────┼────┤
│ 1位│ 鹿島アントラーズ │ 15 │ 12 │
│ 2位│ 名古屋グランパス │ 13 │ 6 │
│ 3位│ ガンバ大阪 │ 10 │ 1 │
│ 4位│ 浦和レッズ │ 9 │ 2 │
│ 4位│ 横浜F・マリノス │ 9 │ 2 │
│ 6位│ ヴィッセル神戸 │ 8 │ 3 │
│ 7位│ 京都サンガF.C. │ 8 │ 1 │
│ 8位│ FC東京 │ 8 │ −1 │
│ 9位│ 大宮アルディージャ │ 7 │ 2 │
│10位│ 川崎フロンターレ │ 7 │ 0 │
│11位│ 柏レイソル │ 7 │ 0 │
│12位│ ジュビロ磐田 │ 6 │ 0 │
│13位│ 大分トリニータ │ 6 │ −1 │
│14位│ 東京ヴェルディ │ 4 │ −3 │
│14位│ 清水エスパルス │ 4 │ −3 │
│16位│ コンサドーレ札幌 │ 3 │ −7 │
│17位│ ジェフユナイテッド千葉 │ 2 │ −6 │
│18位│ アルビレックス新潟 │ 1 │ −8 │
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